相模大野コリドー街 昼市で平日に賑わい 北口商店会が定期開催
相模大野駅北口から旧伊勢丹跡地をつなぐ相模大野コリドー街で、相模大野北口商店会が三崎港の魚や地元野菜を販売する「昼市マーケット」を6月4日(水)に開催する。来年、同跡地に超高層マンションが開業することを見据え、コリドー街の平日の賑わいを生み出していくことが狙い。今後、毎月第一水曜日に定期的に開催していく予定だという。
コリドー街とは相模大野北口から旧伊勢丹跡地をつなぐ幅員16m、全長150mほどの道路。歩道部分にアーケードがかかり、傘を差さずに往来ができる。
2019年の伊勢丹撤退やコロナ禍の影響を受け、近年通行人の減少が課題となっていた。相模原市の商業実態調査報告書によると、13年のコリドー街の休日の通行量は3万780人。22年の通行量は9014人と3分の1以下に減少している。
一方で26年に旧伊勢丹跡地に総戸数600を超える超高層マンションが開業予定で、好機を生かそうという気運が地元で高まっている。
今回のマーケットを企画した同商店会の中田和哉さんもその一人。「開業までにコリドー街でイベントをやってにぎわいを取り戻せたらと考えていた」と話す。
そんな中、昨年11月に駅周辺で「三崎港にぎわい市」を偶然見かけ、主催団体に声をかけた。同団体は各地で魚市を開催している。安価で美味しいものを販売していると知った中田さんは「出店料0円でコリドー街で一緒にマーケットをやりませんか」とスカウト。「面白いからやってみよう」とマーケット開催につなげた。
マーケットが行われるのはペデストリアンデッキと駅側のエスカレーター下。休日は駅周辺の商業施設に人が集まるため、平日開催にした。
6月4日(水)の出店店舗は10団体。ホソヤファームの卵や緑区の農家による野菜などが販売される。「店主とのコミュニケーションを取りつつ、『今日の夜ご飯は何にしようか』というテンションで来てほしい」と中田さんは熱を込める。
開始は午前11時から午後3時。天候により店舗数が変動する可能性あり。