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義実家嫌い界隈で注目される「死後離婚」のリアル。知っておきたいメリット&デメリットは?

コクハク

「姻族関係終了届」を出すだけ(写真:iStock)

 皆さんは「死後離婚」という言葉を聞いたことがありますか? 実は今、死後離婚を考える人が増えているというのです。今回は、気になる死後離婚のリアルな事情やメリット&デメリット、死後離婚によって起こりうるトラブルなどをご紹介します。
 死後離婚を考えている人、興味がある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

そもそも死後離婚ってなに?

 死後離婚とは、夫と死別した後に、義理の両親や夫の親族との関係を終わらせる手続きのこと。「死別した夫と離婚すること」と勘違いする人も多いのですが、生前離婚とは大きく異なる点があります。

 死後離婚の場合、夫の戸籍上の配偶者という事実は変わりません。遺産相続や遺族年金も変わらず受け取ることができます。

 手続きは、「姻族関係終了届」を提出するだけで、義理両親や親族に通知されることもないため、安易に死後離婚を考える人が増えているのも現実…。

 ただ、慎重に判断しないと、トラブルを招くケースもあるため、注意が必要です。

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トラブルになるケースは? 死後離婚のメリット&デメリット

 では、実際にどんな人が死後離婚を考えるのでしょうか? 死後離婚で得られるメリット・デメリットや、考えられるトラブルなどをみていきましょう。

1. 死後離婚のメリット

やっと自由になれた(写真:iStock)

 死後離婚を考える人のなかには、義理の両親や夫の兄弟姉妹との関係がうまくいっていない人が多いようです。メリットとしては…

・夫の親族の扶養や介護をする必要がなくなる
・義理の両親との同居を解消するための口実にできる
・夫の親族側のお墓の管理をしなくてよくなる
・夫の親族側のイベントに参加しなくてよくなる

 などがあります。夫の死後にまで、関係が悪化していた義理両親や兄弟姉妹との関係を続けるのは嫌だと考える人が多いようですね。

 夫との関係がうまくいっていなかった人にとっても、気持ちを切り替える大きなきっかけになるメリットもあるでしょう。

2. 死後離婚のデメリット

自分の子どもとトラブルに(写真:iStock)

 死後離婚には良い面もありますが、当然デメリットもあります。たとえば…

・死後離婚をすると撤回できない
・義理の両親に頼れなくなる
・夫のお墓に入りにくくなるため、自分のお墓の準備が必要な場合がある
・自分の子供とトラブルになる可能性がある
・生前に面倒をみる約束をしていた場合、義理の両親とトラブルになる可能性がある

 死後離婚は、相手側に通知されないためこっそり行うことができます。ただし、一度死後離婚をすると撤回できないため、トラブルになってから後悔する人も…。

 さらに、生前に「長男の嫁で将来お世話になるから」と義理の両親から金銭的援助を受けていた場合も、裏切られたと思われてトラブルになる可能性があります。

 自分の子供についても、祖父母としての関係は続くため、死後離婚をした母親に対して不信感を抱くケースもあるようです。

死後離婚は慎重な判断が大切! トラブルにつながるケースも…

よく考えて(写真:iStock)

 死後離婚をすることで、気持ち的な負担が軽くなる人は多いですよね。ただし、家族関係によっては、死後離婚をしたことで大きなトラブルになるケースもあるのが現実です。

 もし死後離婚を考えているなら、慎重な判断が大切といえるでしょう。

(恋バナ調査隊/ライター女子部)

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