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【倉敷市】うさぎや倉敷店 〜 2025年で30年。地域に根ざし、「ワクワク」を届け続ける大型文具専門店

倉敷とことこ

うさぎや倉敷店 〜 2025年で30年。地域に根ざし、「ワクワク」を届け続ける大型文具専門店

楽しさわくわく、文具でわくわく

岡山県倉敷市に店を構える大型文具専門店「うさぎや」は、豊富な品揃えとあたたかいおもてなしで、文具好きの心をときめかせてきました。地域に根ざした存在として、多くの人々に愛され続けています。

2025年現在、岡山県内で5店舗、広島県に1店舗を展開。多彩な品揃えと独自の企画で、文具の魅力を発信し続ける「うさぎや」とは、どのようなお店なのでしょうか。

2025年11月でオープン30年を迎える「うさぎや倉敷店」を中心に、うさぎやの歩みや文具への情熱、さまざまな取り組み、そして未来への展望を紹介します。

「うさぎや」とは

「うさぎや」は、文具やOA機器などの販売およびオフィスの設計・施工を手がける、「クラブン株式会社」(以下、「クラブン」と記載)が展開する大型文具専門店です。

名前の由来は、クラブン社長の生まれた1951年が「うさぎ年」だからだそうです。

1995年11月1日に、クラブンの小売部門を独立させるかたちで「うさぎや」倉敷店を開設しました。
2004年と2012年、2022年の3度にわたるリニューアルを経て、店内にはカフェ「Georges Lapin(ジョルジュ ラパン)」が併設されており、お買い物とともにくつろげる空間として、地元のお客様に親しまれています。

ちなみに「ジョルジュ ラパン」はフランス語で、直訳は「うさぎのジョージ」です。

カフェ「ジョルジュ ラパン」は倉敷店、岡山店、福山南店の3店舗のみとなります。

店内のようす

明るい店内に入ると、いきなり圧倒されるほどの文具の数はおよそ42,000点。もう「ワクワク」がとまりません。

また、目に飛び込むのは優しい木目の数々。そのあたたかさに包まれるような、ほっと安らぐ空間が広がります。

見つけたい商品も探しやすい心配り

店舗内の配置がわかりやすいように設置している入り口のフロアマップ。商品のカテゴリーごとに、大きく8つのエリアに分かれています。

Diary(ダイアリー)
システム手帳など
Event(イベント)
カレンダー、季節のギフト、体験コーナーなど
Pen&Ink(ペン・インク)
筆記具、万年筆、インクなど
Adult(アダルト)
ガラスペン、革小物、大人雑貨、ハンカチなど
Junior(ジュニア)
ランドセル、ベビー用品、幼児向けキャラ、おりがみ、シールなど
Teen(ティーン)
ペンケース、バインダー、ノートなど
Office(オフィス)
事務用品、テプラ、シュレッダー、電卓、ファイル類など
Hobby(ホビー)
ふせん、レターセット、画材など

併設カフェ「Georges Lapin (ジョルジュ ラパン)」

店内にはカフェ「ジョルジュ ラパン」が併設されています。じっくりと文具を楽しみながら一息つける空間は、うさぎやならではです。

「文具店内にあるカフェ」というだけで長居してしまいそうですが、テイクアウトもできます。

また試験勉強のために利用する学生さんも多いようで、試験期間になると時間制限を設けるほどの人気だそうです。

画像提供:うさぎや倉敷店

ジョルジュラパン倉敷店の営業時間は午前10時〜午後8時まで(ラストオーダーは午後7時30分)

オリジナル商品

通常の商品のほかに、文具好きの心をくすぐる魅力的な「うさぎやオリジナル商品」があります。

オリジナル筆記具

岡山県民なら心惹かれるネーミングのオリジナル万年筆や、豊富なカラーバリエーションで創作意欲を刺激するオリジナルインクなどがあります。

うさぎやオリジナル万年筆

インクのネーミングは「備中想色シリーズ」や「美星の星」、「下津井の蛸」など。ネーミングはすべてスタッフによるものだそうです。

うさぎやオリジナルインク

地元企業ともコラボレーション

倉敷うどん「ぶっかけ」ふるいちや橘香堂など倉敷を代表する企業とのコラボレーション商品も、うさぎやならではです。倉敷への愛情が伝わってくる商品展開は、地元の人々をひきつけます。

「地下足袋」で有名な「丸五」とのコラボレーションボールペンも、そのひとつ。倉敷を代表する企業の名前が入ったボールペンは、持っているだけでちょっとした自慢になりそうです。

倉敷を代表する和菓子「藤戸まんぢゅう」をモチーフにした文具などもあり、お土産にも最適です。
県外からの来店者も多いのもうなづけます。

地域とのつながりも大切にしながら、文具の楽しさを届けてきたうさぎや倉敷店は、2025年11月でオープン30年を迎えます

うさぎや部・ブランドマネジメント部の伊澤京子(いざわ きょうこ)さんと、うさぎや倉敷店主任で文具の楽しさを発信する萬木沙織(ゆるき さおり)さんに、うさぎやの歩みや文具への情熱、さまざまな取り組み、そして未来への展望について話を聞きました。

伊澤京子さんと萬木沙織さんにインタビューしました

地域に密着し続けて30年目を迎える「うさぎや」の魅力とは一体何か。うさぎや部・ブランドマネジメント部の伊澤京子(いざわ きょうこ)さんと、うさぎや部・うさぎや倉敷店主任で文具の楽しさを発信する萬木沙織(ゆるき さおり)さんにお話を伺いました。

左から伊澤京子さんと萬木沙織さん

「うさぎや」オープンのきっかけ

──今年(2025年)で30年を迎えるうさぎや倉敷店がオープンするきっかけとは何だったのでしょうか

伊澤(敬称略)──

うさぎやの開設前は、母体となる会社の「クラブン」本社1階に文具を販売する「小売部門」があり、会社と同様に土曜日と日曜日、祝日は定休日で規模も大きなものではありませんでした。

そこで1995年に「小売部門」を独立させるかたちで、全国初の大型文具専門店「うさぎや倉敷店」を開設しました。

社内では、「本やCDなども一緒に販売したらどうか」といった意見もあったようですが、最終的に文具に特化した専門店を開設するにいたったようです。

初めてのことでいろいろと不安要素はあったのかもしれませんが、無事オープンを迎えた日には大盛況だったと聞いています。

文具の魅力について

──デジタル全盛のなか、文具ならではの魅力とはなんでしょう

伊澤──

もちろんデジタルに対応したタブレットのタッチペンなどの販売もしています。しかし教育の面などから研究もなされていて、実際にペンを使って紙に書くことで創造力と記憶力に一定の効果があると発表されているようです。

その点でも勉強面ではアナログの文具は必要だと思います。

また、以前は文具が日常の必需品でしたが、最近は趣向性も強くなっているようです。

たとえば1日の終わりを振りかえって日記を書くときに、ちょっと良い紙を使った日記帳とか、少し高価で自分の気に入った筆記具を使うとか、そういった時間や空間を提供できるのが文具であると考えています。

──文具専門店のなかでも「筆記具」は比較的高級志向になっているのでしょうか

伊澤──

そうですね。プレゼント用に高級手帳や名入れ筆記具を購入したり、自分自身へのご褒美や何かの記念で高級筆記具を購入したりと高級志向と言えます。

また、少し前から万年筆ブームがあり「うさぎやオリジナル万年筆」を購入するかたも多く、実はこのブームが「うさぎや」の認知度を高めてくれたのかもしれませんね。

うさぎやオリジナル万年筆

萬木(敬称略)──

他にも最近ではガラスペンも人気です。

ガラスペン

──ガラスペンが人気の理由はなんでしょう

伊澤──

インクの種類が豊富であることも理由のひとつでしょう。
たとえば、他社のインクに加えて、ラメ入りインクを含む「うさぎやオリジナルインク」といった多様なインクがあることで、手紙や日記を書くのがより楽しくなります。

うさぎやオリジナルインク

萬木──

インクを洗って、違う色を使える手軽さやガラスペンそのものの美しさも、使う人を魅了する要素のひとつですね。

カフェを併設した理由

──うさぎや倉敷店にはカフェが併設されています。文具専門店とカフェを併設するにいたった理由はなんでしょうか

伊澤──

ゆっくり文具を楽しんでもらうためにカフェ「ジョルジュ ラパン」を併設しました

文具を購入したかたが、そのカフェで購入した商品を眺めながらお茶をする。また家族づれで訪れたお父さんが、コーヒーを飲みながら、お子さんが店内のあちこちを回って商品を探すのを待っている。

「ただ商品を購入して帰る」のではなく、「ゆっくり文具を楽しんでもらえる空間」としてご利用いただきたいです。

また、ここ(倉敷店)は学生が多い場所で、カフェで勉強するかたも多いです。試験前には本当に多くのかたにご利用いただくのですが、多すぎて時間制限を設ける場合もあります。

それでも、飲み物の下に敷くコースターなどに「あと何日で受験なので頑張ります」とか、「あと何日…あと何日」とカウントダウンをメッセージとして書いてくれるかたもいらして、それは大事にとってあるんです。

萬木──

学生のかたからは「本当に落ち着いて勉強ができる」といったお声もいただいています。

2025年で30年。今後の取り組みについて

──今後の取り組みなどを教えてください

伊澤──

昨年(2024年)から地元企業とのコラボレーションをしています。
倉敷でいうと藤戸まんぢゅうさんや橘香堂さん、甘月堂さんなどといった企業で、商品はボールペン、レターセット、ハンカチ、シール、マスキングテープなどです。

これがヒットして「みんな地元が好きなんだな」と再確認できました。丸五さんやカモ井加工紙さんなどにも協力していただき、地元企業ブランドを使って地域の活性化に取り組んでいます。

また、さまざまなイベントも定期的におこなっていて、今後もあらゆる視点で文具を盛り上げ、地元地域に貢献していきたいと考えています。

──読者へのメッセージがあれば教えてください

萬木──

2025年11月に30年を迎える「うさぎや倉敷店」に、私自身も小さいときからうさぎやに通っていて、うさぎやと共に育ってきました。

そのような思い入れのあるうさぎや倉敷店で、文具を楽しんでもらえるように日々取り組んでいます。

また若いスタッフのパワーもすごくて、店内の手書きポップなど見ていただくとわかるように、本当に文具の好きなスタッフがたくさんいるんです。きっと一緒に文具を好きになってもらえると思います。

伊澤──

文具をただ買いにきて帰るではなくて、文具を楽しんでもらえるための場所を目指しています。

そのためにご来店いただくかたへの対応や商品知識も定期的にテストなど実施しながら深めていき、よりお客様とともに居心地の良い空間をつくっていきます。

萬木──

日常生活でうさぎやで扱っている商品は、いろいろな場所で見かけます。私は同じ商品でも、うさぎやに並んでいるほうが、商品たちがいきいきしているように感じるんです

比較的安価な商品は、スーパーマーケットや量販店などに同じ商品がありますが、うさぎやは「他に面白いものがあるかな」とか「お店の人の話を聞きたい」といってもらえる空間です。

そのような居心地の良い空間、うさぎやにぜひおこしください。心よりお待ちしています。

おわりに

インタビューで萬木さんが言葉にした「同じ商品でも、うさぎやに並んでいるほうが、商品たちがいきいきしているように感じます」に「うさぎや」の取り組みが凝縮されているように思いました。

取り扱う商品への愛情は、「人の役に立ちたい」と願うスタッフの行動へと変わり、それは訪れるお客様に伝わる。その空間は、あたたかく癒されたものへと変わり、お客様との間に心地良い交流が生まれる。

そこに、「うさぎや」が長年愛され続けている理由があるのかもしれません。

訪れるだけで癒される空間「うさぎや」。ぜひ足を運んで、「ワクワク」を経験してください。

イベント開催予定

「うさぎや倉敷店」で2025年3月1日(土)2日(日)に「うさぎやパンマルシェ」が開催されます。

岡山県内の人気ベーカリー計14店舗が日替わりで出店するイベントです。地元企業とのコラボレーション商品の先行販売やミルクフェスも同時開催されるのでぜひ足を運んでみてください。

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