未来に向けて国立初開催! 『デフサッカー男子日本代表 vs クリアソン新宿』は4/2キックオフ
聴覚障がい者男子のデフサッカー日本代表が4月2日(水)、国立競技場でクリアソン新宿とエキシビジョンマッチを行う。日本サッカーの聖地「国立競技場」での開催は、デフサッカーの歴史上初めての試みとなる。
デフサッカーの選手数は11人で、ルールも基本的には健常者と同じだが、競技中、補聴器を外すことが義務付けられていることから、「音のないサッカー」の愛称で呼ばれる。選手たちは、ピッチ上ではアイコンタクトや手話でコミュニケーションを取る。
男子デフサッカー日本代表は、昨年11月にマレーシア・クアラルンプールで開催された『第10回アジア太平洋ろう者競技大会』で優勝しており、今年11月の『東京2025デフリンピック』(サッカー競技は福島県Jヴィレッジで開催)でも、優勝を狙っている。
今回の試合を迎えるに際し、デフサッカー男子日本代表の吉田匡良監督は、「聖地国立競技場で初となるエキシビジョンマッチができる事に感謝致します。デフサッカーの歴史、デフサッカーを支えてきてくれた先輩方の想いと共に、我々はJFLクリアソン新宿さんとの試合に挑みます。11月の東京デフリンピックで世界一をとるまでの道のり、全て通過点。デフサッカー日本代表の素晴らしさを皆様見てください。支えてきてくれた先輩方の想いと共に、我々は勝利を目指します」と気持ちを高ぶらせている。
対するクリアソン新宿の北嶋秀朗監督は、「初めて聞いたときは直感的に『こういうのは一緒に頑張りたい』と思いました。クリアソン新宿は、サッカーを通じて感動や豊かさを届けたいと思っているので、ハンデを持ちながら一緒にサッカーをやっていることには心が打たれますし、本気の試合をやってデフリンピックでの優勝に繋げてもらいたいです。デフサッカーに少しでも貢献したいので一生懸命に取り組みたいなと思っています。楽しみです」と公式戦同様の気構えで臨む。
大会当日は、試合中の音楽やMC演出、キッチンカーなども用意し、楽しみながら試合を観戦できる。チケットはイープラスで販売中。また、デフサッカーを応援するクラウドファンディングも、一般社団法人日本ろう者サッカー協会公式サイト行われている。
『東京2025デフリンピック』での優勝に向けた、本気のぶつかり合いが期待される今回のエキシビジョンマッチ。ぜひ、観戦してほしい。