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果物を長期保存 さらに輝かせる 四日市のワカショク ワカヤマショクヒン 

YOUよっかいち

笑顔で思いを話す伊藤さん=四日市市千代田町

 「ワカショク ワカヤマショクヒン」(四日市市千代田町)は、1986年に果物の砂糖漬け(フルーツコンフィ)の製造を始めた。2022年に曾祖父の代から続く「伊藤製粉製麺工場」を統合して法人化した。

 同社は、全国の製菓・製パンa業界をユーザーに持ち、「果物を長期保存させる」という役目を担っている。何度も試作し、要望に合致したときに新しい菓子が出来上がる。「お客様の喜びが当社のよろこび」と目を輝かす代表取締役の伊藤公さん(67)。創業当初は全国で30社はあったというドレンチェリーやアンゼリカの製造会社は、数年前から同社を含み全国で3社ほどとなった。

 焼き菓子のトッピングや練り込みの副材料として使用されるフルーツコンフィが主力商品だが、12年前から三重県の持つ特許を使用し、糖類・添加物を全く加えない製法でドライフルーツの研究を進めてきた。

 製造工程では、果物の下処理である皮剥き、種芯取り、乾燥工程での手返し、個包装などは作業員の手で1片づつ丁寧に作業する。果物によって大きさ、水分量、性質が全く違い、乾燥温度や時間などを気遣う。

 地元四日市を中心に三重県産のナシ・イチゴ・ビワ・黄桃・白桃・キウイフルーツ・シャインマスカット・イチジクなど旬の完熟果物を使用した「果のまま」は、みえの食セレクションに認定され、四日市市のふるさと納税の返礼品にもなっている。2021年の販売開始以降、「クセになる美味しさ」などと好評で、しっとりとした食感と果物の甘さが凝縮されている。

 「四日市梨」を使った贅沢タルトは泗水十貨店に選定され好評を得ている。糖類を加えないことによって、青果の約10分の1の重さに減ってしまうので、貴重なドライフルーツと言える。旬の果物を楽しめる期間は、1年のうち、ほんのわずかだが、ドライにすれば1年中楽しむことができる。

 原料果物の良し悪しで仕上がりが違ってくるので、農家にも自ら足を運び、会話を重視する。地元の農家の果物をドライフルーツで有名にしたいと意気込む。 「お客様・仕入先農家を輝かせることが使命、人と人とのつながりを大事にしていく」と美味しさの詰まったドライフルーツを前に微笑んだ。

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