タサン志麻さんの、これからの季節にぴったりなお気に入りの“家おやつ”とは?
「家庭のおやつは気楽に、楽しく!」というタサン志麻さん。“伝説の家政婦”として絶大な人気を誇り、多数のメディアに出演する一方、3人のお子さんのお母さんでもあります。
そんな志麻さんのずっとつくり続けたい“家おやつ”とは?
この度、『とびきり簡単、とびきりおいしい 志麻さんちのおやつ』の5万部突破を記念して、これからの季節にぴったりの“型がなくても大丈夫”なブランマンジェのつくり方をご紹介します。
※『とびきり簡単、とびきりおいしい 志麻さんちのおやつ』より再構成しています。
志麻さんとブランマンジェ
フレンチレストランで働いていたころ、お店でよくつくっていたメニューが、ブランマンジェでした。
香ばしいナッツの香り、なめらかな食感、ミルキーな味わいが溶け合って、大人にも子どもにも大人気。
来る日も来る日もつくり続けてきたので、今では目をつぶってもつくれるくらいです(笑)。
もっと簡単なレシピもあるけれど、やっぱりこの味がいちばん好き。
ラム酒を混ぜた牛乳をかけながら食べるのが、子どもたちが寝たあとのひそかな楽しみです。
「ブランマンジェ」のレシピを公開!
材料(つくりやすい分量)
好みのナッツ*…80~100g
牛乳…400㎖
砂糖…70g
粉ゼラチン…5~10g
生クリーム…200㎖
1360kcal(全量) 塩分0.7g(全量) 20分**
*有塩でも食塩不使用でもよい。ここではピーナツ(食塩不使用)を使用。有塩だと塩キャラメルのような濃厚な味わいに。ミックスナッツやアーモンドスライスなどもおすすめ。
**蒸らす時間、冷やし固める時間は除く。
1 小鍋にナッツを入れ、中火で香りがたつまでいる(写真1)。
2 ナッツが温まったら牛乳、砂糖を加え、強めの中火で混ぜながら砂糖を溶かす。沸騰したら火を止め、ふたをして約5分間蒸らす。ゼラチンは水大さじ1にふり入れておく。
32の牛乳の温度が少し下がったら(約80℃が目安)、ゼラチンを加えて混ぜる。ゼラチンが溶けたら、ざるでこしてボウルに移す(写真2)。
氷水などに当てて冷やしながら、少しとろみが出るまでへらで混ぜる(写真3)。
4 生クリームは別のボウルに入れ、泡立て器でトロトロにゆるく泡立てる。3に少しずつ加えながら混ぜ合わせ(写真4)、器に入れて冷蔵庫で約1時間冷やし固める。
写真1より香りをたたせたい場合は、ナッツを刻んでからいるとよい。
写真2ざるでこすとなめらかな口当たりに。
写真3ゼラチンを加えたら、固まりやすいので手早く作業する。好みの堅さに合わせてゼラチンの分量は調整を。冷やしすぎると分離するので注意。
写真4生クリームは3と同じくらいのとろみを目指して泡立てる。生クリームがゆるすぎれば分離し、堅すぎればモソモソとした口当たりになるので注意。
志麻さんmemo
こしたあとのナッツは乾かして焼き菓子に混ぜたり、そのままつまんだり。
タサン志麻(たさん・しま)
大阪あべの・辻󠄀調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、有名レストランでの研修を修了。帰国して老舗フレンチレストランなどで15年間勤務したのち、結婚を機に「素朴で温かいフランスの家庭料理の魅力を伝えたい」とフリーランスの家政婦に転身。家族構成や好みに応じた料理が話題を呼び、「予約のとれない伝説の家政婦」としてメディアで注目を集める。