「備蓄米フィーバーによって今度どういうことが起きるのか想像していかないと」武田砂鉄がコメ不足への見解を語る
お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)6月2日の放送では大竹とフリーライターの武田砂鉄氏が、コメ不足がなぜ起きたのかに関する朝日新聞の記事を取り上げた。
記事によると、現在騒がれているコメ不足には、農林水産省の統計で2021年に需要を下回生産量が2023年の不作でさらに悪化したこと、2024年夏の南海トラフ地震臨時情報で買いだめが起きたことなどが影響したとされている。
大竹まこと「これは目先の話ではなく今までどうやってきたかという本丸の話だよね。もともと需要があるのにそれほど作ってなかったと。需要がオーバーしていた状態に、南海トラフや猛暑など色々重なってコメが少なくなった。この要因がわかってきたんだけど、これをどうしたら良いかというのはまだ手付かずであると」
武田砂鉄「長い目で見たときに減反政策によって需給関係を整えようとした。この一年で考えても記事にあったように南海トラフ臨時情報があって買い溜めが起きたあと、新米が出るから大丈夫ですよという話になっていたということは、ずっと継続的に考えていかなくちゃいけなかった部分。今こうなってしまったというときに、なんでこうなっているのかという分析が必要だと。備蓄米が放出されたときに手に入るのは一部だけだろうというのが見えてきて、小泉さんは「備蓄米の方がたくさん売れて、高いお米が売れなければ値段も下がるだろう」ということを仰っていますが、そもそも米農家の方はそんなに儲かっているわけではないわけです。今の需給関係からくる新しいお米の値段をこれによって下げてくださいというのは育ててる側とかお店側にとって厳しいことを強いるわけです。備蓄米によるフィーバーによって今度はどういうことが起きるのかというのを想像していかないと、彼自身のパフォーマンスを重視しすぎるのはどうかと思いますね」