南太田小5年物部紗良さん 夏の自由研究で入賞 温暖化テーマにすごろく制作
南太田小学校5年の物部紗良さんが「第3回BoardGameJapanカップ」のジュニアクリエイター部門で入賞した。3月8日にみなとみらいで表彰式が行われた。
物部さんの受賞作は、夏の自由研究として作ったすごろく「気温あげま戦隊CO2サクゲンジャー」。マスは25℃から始まり、0・5℃ずつ上昇してゴールは40℃になっている。サイコロを振って進むのは、普通のすごろくと同じ。各プレイヤーは配られた「ごみを減らす」「エコバッグを使う」など温暖化防止活動が書かれたカードを使い、記載してある気温分のマスを戻り、ゴールしないようにプレーする。サイコロ2個を使いゴールしてしまいやすくしているのは、「出来るまで何度も遊んでほしい」から。「何度もプレーすればカードを読む機会も増えて、自然に温暖化防止の活動が覚えられると思った」と話す。
大会の選評では、「『ゴールしてはいけない』というコンセプトがユニーク。気候変動について調べた内容をうまくゲームに落とし込めている」と評価された。
面白さを追求
物部さんはゲームクリエイターとして活動しており、ゲームの駒の代表格・ミープルを使った「大行列」など、既に商品化されたゲームも。昨年11月にはスキー場を舞台にした「スベルンダー1世」も発売した。
思いついたゲームをより面白くするため、大人ばかりのゲームの「テストプレー会」に出席することも。自身の考えたゲームにアドバイスを求め、時には辛辣な意見を言われることもあるというが、「直さないと面白くならないなら、どんどん言ってほしい」と言い切る。その後、「すごく良くなったね」と言われるのが「何よりも嬉しい」と笑顔で話した。