園児植えたサツマイモ開花「本州では珍しい」 伊賀市の畑で
三重県伊賀市立しろなみ保育所(久米町)の5歳児が植えたサツマイモが9月中旬、数輪の花を咲かせた。本州での開花は珍しいとされ、園児や地域の大人たちは興味深そうに花をのぞき込んだ。
花は同じヒルガオ科のアサガオに似て、直径約4センチ。中心が濃い紫、外側は白で、ほのかに砂糖水のような甘い香りを放っていた。
八幡町地区住民自治協議会の協力で5月に園児たちが畑に植えていた。鳴門金時、紅はるか、紅あずまの3品種計約50本を植えたが、開花したのは紅あずまの畝の一部だった。近くの別の畑でも栽培されているが、花は付いていない。
県中央農業改良普及センターによると、サツマイモの花は沖縄県など温かい地域では咲くが、三重県など本州での開花はあまり聞かれない。雨が少なく干ばつ気味であるなど、植物にとって厳しい条件だと、子孫を残そうと花を咲かせることがあるという。
サツマイモは10月中に収穫する予定だといい、園児たちは「焼き芋がいい」や「天ぷらが食べたい」と笑顔で話していた。
【職場体験学習】この記事は、9月18から20日に株式会社ユーで職場体験学習に取り組んだ名張市立桔梗が丘中3年の松井音和さんと米島朱莉さんが取材しました。