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菅生こども文化センター 地域と歩み50年 記念イベントに800人

タウンニュース

くす玉を割って50周年を祝った

創立50周年を迎えた菅生こども文化センター(運営NPO法人あかい屋根・阿部克義理事長=人物風土記で紹介=)で5月11日、記念イベントが開催された。市内唯一、地域住民の要望によって設立されたこども文化センターということもあり、開館当時からの利用者や元職員など約800人が来場。シンボルとなっている歌を合唱するなど、半世紀の節目を祝った。

昭和40年代前半、公害問題から子どもを守り、自然の中で育てようと多くの人々が菅生地区に移り住んだ。当時は、近隣に図書館や映画館といった文化施設がなく、最寄りの繁華街まではバスで1時間ほど。こうした背景から、住民らは「子どもたちに豊かな文化を」と、児童厚生施設であるこども文化センターの建設を市に長年要望。その熱意が行政を動かし、1975(昭和50)年5月17日、菅生こども文化センターが開所された。

自然に囲まれ、子どもたちの成長・発達を支援する拠点に加え、コーラスグループをはじめとする大人たちのサークル活動や市民活動の拠点としても親しまれてきた。

センターの歌大合唱

50周年記念イベントでは、シンボルとして歌い継がれてきた「菅生こども文化センターの歌」を、地元の菅生中学校吹奏楽部の伴奏で大合唱した。この歌は、開館当時に小学4年生だった博多義之さんが作曲し、母のすみ江さんが作詞したもの。会場には博多さん親子も駆けつけ、開館当時を知る利用者やその保護者らと共に、世代を超えて歌声を響かせた。

また館内には、地域住民から寄せられた写真約200枚を展示するフォトコーナーも設置。開館日の様子や、長年続く恒例行事のキャンプで遊ぶ子どもたちの姿などを収めた写真が並び、来場者は当時を懐かしみながら思い出話に花を咲かせていた。

初代職員で館長も務めた針山直幸さん(76)は、「今でも当時のことは鮮明に思い出せます。地域の方々の協力があってこそ、これほど長く親しまれる施設になった」と感慨深げに語った。

月末に記念キャンプ

同センターでは5月31日(土)、50周年記念事業の一環として、恒例行事のキャンプにちなみ「キャンプファイヤー」(申込制・午後6時〜8時)を企画。また同日、思い出話に花を咲かせてほしいと「菅生こぶんを語る会」(参加自由・午後3時〜6時)も開催する

仁平一洋館長は、「子どもも大人も楽しめる企画を用意している。ぜひ多くの方に参加してほしい」と呼びかけている。

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