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【2024紅葉】湖だけって思っていない?大自然の宝庫を見てさわって楽しめる支笏湖の穴場スポットを獣医師ママライターが解説|北海道・千歳「支笏湖ビジターセンター」

Sitakke

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牛や馬専門の獣医師の経歴を持ち、アニマルセラピーにも詳しいママライター「MERI」が、北海道各地の「動物とふれあえるおすすめスポット」とそのおすすめポイントを紹介する【連載】「こころ育む、動物ふれあいスポット」。

今回は、地元の方にも観光客にも人気の「大自然の宝庫」、支笏湖についてご紹介します。
支笏湖は千歳市に位置し、子どもたちに大自然の魅力を伝えるのにぴったりな場所です!
新千歳空港や札幌中心部から約1時間というアクセスの良さもうれしいポイント。

その中でも、支笏湖に来たら絶対に立ち寄ってほしい「支笏湖ビジターセンター」に注目します。実は公園利用の案内やトイレだけじゃない、魅力的な場所なんです。

トイレに行くだけ…なんてもったいない!

支笏洞爺国立公園エリアの自然環境に関する展示をしていて、その展示がバリエーション豊富!

支笏湖の成り立ちだけでなく、周辺に生息している生き物や植物について興味がわくような、学べて楽しめる展示がたくさん!
小さな子どもから大人まで幅広く楽しめる穴場おすすめスポットなんです。

この記事では、獣医師+ママの目線で支笏湖ビジターセンターの楽しみ方について解説します!

支笏湖ビジターセンターってどんなところ?

支笏湖ビジターセンターは、景色に溶け込むシックな木の外壁が特徴的な平屋建ての施設です。
支笏湖の歴史や生き物・植物の生態などを紹介しており、なんと入館料無料で楽しめます。

生きているヒメマス(支笏湖チップ)の展示水槽や、リアルな鳥の声が聞ける展示エリア(バードボイス)など、お子さまが見て・聞いて・触って、五感をフル活用した体験ができる魅力的な展示がたくさん!

日当たりがよく支笏湖を眺められる展望デッキでは、テーブルでお弁当を広げて食べたり、展望デッキ限定でペットと一緒にゆったりと過ごしたりもできます。

支笏湖の駐車場はビジターセンターのすぐ近くにあり、4月から11月の利用料金は1日500円(乗用車の場合)です。
なお、この利用料金は公園の維持管理のために使われています。

おすすめは、まずビジターセンターで支笏湖について知り、それから実際の支笏湖を見に行くこと!

前もって支笏湖の成り立ちについて知っておくと、何も知らずに見るのとはまた違った目線でじっくり楽しめますよ。

ビジターセンターにはどんな展示があるの?

支笏湖ビジターセンターでは、支笏湖のことはもちろん、周辺の山々や動植物などについて詳しく紹介している魅力的な展示があります。

【自然探訪ターミナル】

●支笏湖周辺の地形模型(クリスタルジオラマ)

【森の世界】

●支笏の森の景観と環境

●バードボイス

●ウダイカンバ(マカバ)の実物展示

【山の世界】

●樽前山の厳しい気象条件に適応した植物たちの展示

【湖の世界】

●湖底木のジオラマと水中の様子

【苔の洞門】

●実物大(約9mの壁面グラフィック)

上記のほかにも、インフォメーションカウンター前のエントランスホールには支笏湖名物であるヒメマス(支笏湖チップ)の水槽や3Dホログラム水槽があり子どもたちに大人気!

また、周辺情報などのパネル展示や支笏湖エリアに生息しているエゾアカガエル・エゾサンショウウオなどの生き物たちも展示されているので、生き物が好きなお子さまにもぴったりの展示がたくさんあります。

特に子どもたちにおすすめなのは、押すと音や映像が流れるボタン、標本が見れる引き出し、引っ張って動かせる魚の模型など。

ただ見るだけでなく体験できるように工夫されているので、子どもたちもきっと興味を持ってくれるのではないでしょうか。

また、レクチャールームでは支笏湖周辺の美しい自然の動画(約15分)を上映しています。
4Kの高画質映像を大画面で見れるのでとっても見応えがあり、普段カメラマンとして活動している私も思わずその美しい映像に引き込まれてしまうほどでした。


子どもたちに教えたい!支笏湖の魅力とは

支笏湖ビジターセンターの展示の中から、子どもたちにおすすめの展示についてご紹介します!

①【自然探訪ターミナル】支笏湖周辺の地形模型(クリスタルジオラマ)

支笏湖ビジターセンターのメイン展示である、支笏湖周辺の地形模型(クリスタルジオラマ)。
支笏湖とその周りをぐるっと囲む山々が美しいクリスタルジオラマになっていて、ボタンを押すと上部のモニターで解説の映像が流れる仕組みになっています。

地形模型があるテーブルの周囲を囲っている壁には、支笏湖を囲む山々などの写真が支笏湖との位置関係をそのままに配置されているところにも注目してみてくださいね。

ジオラマは4歳の息子とほぼ同じ目線にありボタンを押すと映像が流れるので、息子もポチポチ押しては流れる映像を見て楽しんでいました!

②【森の世界】バードボイス

支笏湖周辺に生息している野鳥の鳴き声が聞けるコーナー「バードボイス」。
鳥の模型が展示してあるだけでなく、それぞれの鳴き声が聞けるボタンが設置されています。

黄緑から薄い青色への背中のグラデーションが美しい「シジュウカラ」や、黒のベレー帽をかぶったような可愛らしい模様をもつ「ハシブトガラ」…。

支笏湖周辺にはたくさんの野鳥が生息していて、天然記念物に指定されている「クマゲラ」に出会えることもあるのだとか。

お気に入りの鳥を見つけて、鳴き声に耳を澄ませてみる…
そんな楽しみ方も、子どもたちの興味関心を誘うおすすめのひとつです。


③【湖の世界】湖底木のジオラマと水中の様子

湖底木とは、本来湖のまわりに生えていた木が、湖の水位変化によって湖の中に入って枯れ木となったものです。

支笏湖の湖底には多くの木々が沈んでいますが、腐らずに枯れ木となっています。

これは、支笏湖がプランクトンなどの水中の栄養が少ない「貧栄養湖」であることと、年間を通して水温が低く維持されていることが理由。
湖の水質も良好に維持されています。

こちらの展示では、湖底木のジオラマと水中に棲む生き物たちの模型を見ることができます。
テーブルに設置されている青いボールを引き上げてみると…生き物たちの模型につながっていて動かせる仕組みになっていました!

ちょうど子どもたちの目線でも見やすい展示なので、小さなお子さまにもおすすめです。


自然と触れ合えるファミリー向けのイベントも!

支笏湖ビジターセンターでは、子どもたちも一緒に楽しめるさまざまなイベントが開催されています。

【2024年開催のイベント一覧(一部抜粋)】
●野鳥お絵かき体験
●苔の回廊探検
●ネイチャークラフト
●紅葉クラフト
●クリスマス&お正月クラフト

開催日や予約方法などの詳しい情報については、支笏湖ビジターセンターのHPをご確認ください。

支笏湖ブルーはやっぱり美しい…!

また、支笏湖では季節ごとにお祭りも開催されています。

●湖水開き(4月)
●湖水まつり(6月)
●紅葉まつり/紅葉ウィーク(10月)
●氷濤まつり(1月下旬〜2月上旬)

支笏湖の大自然を堪能できるイベントやお祭りは、地元の方にも大人気!
ぜひ支笏湖の四季を堪能しに行ってみてくださいね。

ビジターセンターで支笏湖の大自然を知って楽しもう!

今回は「支笏湖ビジターセンター」をご紹介しました。
私自身も息子と一緒に何度も訪れているのですが、行くたびに新しい発見があり癒される素敵な場所です。

支笏湖は冬も湖面が凍らない日本最北の不凍湖なので、夏季だけでなく冬季もおすすめ!

お帰りの際には日帰りでも利用できる支笏湖温泉に立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。
ぜひご家族そろって、支笏湖ビジターセンターと大自然の魅力を堪能してくださいね。

【支笏湖ビジターセンター】

夏季開館時間(4〜11月):9時~17時半
冬季開館時間(12〜3月):9時半~16時半
休館日(12〜3月のみ):毎週火曜日(祝日の場合はその翌日)
年末年始休館日:12/29〜1/3
入館料:無料
支笏湖駐車場:乗用車500円(4/1〜11/30まで)

所在地:〒066-0281 北海道千歳市支笏湖温泉
電話番号:0123-25-2404
アクセス:新千歳空港から北海道中央バスで55分/札幌中心部から車で約1時間
公式HP:https://shikotsukovc.sakura.ne.jp/

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