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大型魚を狙う船の落とし込み釣り【おすすめロッド7選】 ターゲットごとの選択が重要

TSURINEWS

落とし込み釣りのロッド(提供:TSURINEWS編集部・五井)

落とし込み釣りは、大型青物や大型根魚、ヒラメなどを狙う迫力満点の釣りであり、専用のタックルが必要です。特にロッド選びは釣果に直結するため、しっかりとした選択が重要です。この記事では、落とし込み釣りに最適なロッドの特徴と選び方、さらにはおすすめのロッドについて解説します。

船の落とし込み釣りロッドの特徴

タテ釣り、食わせサビキ、アンダーベイトなどとも呼ばれる「落とし込み釣り」はサビキで小魚を掛け、そのまま小魚を泳がせてフィッシュイーターを狙う釣りです。ロッドには、エサとなる小さなベイトの動きを感じながらも、大型青物や大型根魚とやり取りするための強靭なパワーが求められます。そのため、ロッドには特別な設計が施されています。

クエなどの大型魚も狙える(提供:宝生丸)

大型魚の引きに耐える強靭さが必要

落とし込み釣りでは、ときに大型青物や、大型根魚がターゲットになります。特にヒラマサやカンパチ、クエなど根に潜る大物が狙える海域では、強い引きを止めて主導権を握ってやり取りする必要があるため、強靭なバットパワーや耐久性が求められます。

強烈な引きを止めるパワーが必要(提供:週刊つりニュース西部版APC・飛高宏佳)

穂先の感度と柔軟性

落とし込み釣りでは、ベイトが針に掛かったかどうかを敏感に感じ取れる穂先の感度が重要です。また、ベイトが針に付いたまま維持できるように仕掛けを安定させる必要があるので、ロッドにしなやかさも求められます。

落とし込み釣りロッドの選び方

落とし込み釣りは出船エリアによって狙える魚の大きさや水深、ベイトの大きさなども変わり、最適なロッドも変わってきます。実際にロッドを選ぶ際に確認したい番手や調子などのポイントを紹介します。

ターゲットや水深などに合わせてロッドを選ぼう(提供:TSURINEWS編集部・五井)

硬さの番手(オモリ負荷)

ロッドの硬さはS(柔らかめ)からH(硬め)までさまざまで、硬くなるほど重いオモリを背負えるようになり、パワーも増してきます。

まずは、自分が行く船宿で使用されるオモリの号数を確認してみましょう。出船エリアの水深やベイトのサイズによっても、使用するオモリの号数が異なるため、それに合った適応オモリ号数のロッドを選ぶ必要があります。

また、狙う魚種によっても最適な硬さが変わります。例えば、玄界灘のように大型ヒラマサが狙いやすいエリアでは、根に突っ込まれても主導権を握れるMHやH以上など硬めの番手が適しています。一方で、あまり根に潜らないブリや中型青物が主なターゲットになる場合、必要以上に強靭なタックルは不要。軽く、感度も高いM以下などの柔らかい番手のほうがメリットも大きいです。このあたりも考慮しつつ番手は選んでみましょう。

ターゲット次第で最適なロッドが変わる(提供:週刊つりニュース西部版 編集部・立石寿栄)

調子

落とし込み用ロッドの調子は、6:4か7:3が一般的です。

6:4調子は、ロッド全体がしなやかで食い込みが良く、魚がエサをしっかり飲み込むまで待てるため、バラシが少なくなります。また、仕掛けも安定させやすく、ベイトが外れにくいメリットもあります。

7:3調子は、ベイトが付いたことがわかりやすい感度の高さや、ヒラマサなど根に突っ込む魚の引きを止めやすい利点があります。

調子の選択は好みも反映される部分ですが、迷ったら「大型魚とのやり取りを意識するなら7:3」、「それ以外なら6:4」という基準で選ぶといいでしょう。

調子も重要な要素(提供:TSURINEWS編集部・五井)

長さ

落とし込み釣りに使うロッドの長さは、1.9~2.7m程度まであります。

長いロッドは、全長のある仕掛けを扱いやすいほか、深場や潮流が強いエリア、波のある状況でも、仕掛けを安定させやすいメリットがあります。

一方で、短いロッドはあまり長い仕掛けは扱いづらく、水深のあるエリアでは仕掛けが安定しづらいデメリットがありますが、取り回しのよさや感度の高さ、軽量さなどが長所。浅場で短い仕掛けを使うエリアではメリットも大きいのが特徴です。

ここの選択も好みはありますが、迷った場合は極端な長さを選ぶよりも、2.2~2.4m程度の竿を選ぶのがおすすめです。また、船宿が狙う水深や推奨する仕掛けの長さなども確認して選んでみましょう。

価格帯

落とし込みロッドの価格帯は幅広く、手頃な5000円程度から、10万円を超える高級モデルまで揃っています。ハイエンドロッドは、根に突っ込むタイプの10kgオーバーのヒラマサやクエなど、取り込みが難しい大型魚を想定して設計された強力なパワーを持つモデルが多く、玄界灘などの大型ヒラマサが多く生息するエリアでは非常に有効です。

しかし、こうした高級ロッドは自重が500gを超えるものもあり、パワーに特化している分、特に中型魚がメインとなるエリアや時期ではオーバースペックになることがあります。そのため、価格にこだわらず、軽量で取り回しの良いライトなロッドを選ぶのも一つの選択肢です。

高価格帯はパワーに特化したロッドも多い(提供:TSURINEWS編集部・五井)

代用ロッドはある?

落とし込み釣りに最適なロッドが手元にない場合、代用できるロッドもいくつかあります。

汎用船竿や泳がせ用の竿などはオモリ負荷が適している場合に代用可能。また、ライトなタックルで挑める海域では、感度が高いライトゲームロッドやジギングロッドなども代用できる場合があります。

ただし、掛かる魚によっては代用ロッドではパワー不足で主導権を握れず、魚を走らせて同船者に迷惑をかける恐れもあるので、狙える魚種も考慮して流用しましょう。

おすすめの落とし込み釣りロッド7選

それではおすすめの落とし込み用ロッドを紹介します。

落とし込みX

ダイワの「落とし込みX」は、エントリーモデルの落とし込みロッドです。カーボンテープでX状に締め上げる「ブレーディングX」を採用した細身のブランクスは、軽量でありながら強靭なパワーを持ち、青物とのやり取りもスムーズ。また、6:4調子で、食い込みの良さと操作性のバランスも絶妙です。

自重は230g台と落とし込みロッドとしては最軽量クラスということもあり、値段以上の性能を持ったロッドで、ブリやワラサなどが最大ターゲットになる海域でおすすめのモデルとなります。

番手はMとMHがあり、オモリ負荷はそれぞれ50~150・60~180号と幅広く対応可能。大型魚が混ざる海域ではMHを選択するといいでしょう。

パワーウルフSG

OGKの「パワーウルフSG」はハイパワーな汎用船竿で、落とし込みにも使える安価なロッド。粘りのあるグラス100%の素材で出来ており、エサ付きを阻害しないしなやかさな穂先と、強靭なパワーを持ち合わせています。カーボンも組み合わせた専用ロッドに比べれば感度は落ちますが、まずは安価に道具を揃えたい方に最適です。番手は190Hか220Hがおすすめとなります。

ソリディア落とし込み

プロマリンの「ソリディア落とし込み」も、安価な落とし込み釣り専用ロッド。こちらもグラス含有率の高い大物にも対応が可能な粘りのあるロッドで、まずは安価に道具を揃えたい方や、サブロッドとしておすすめの1本です。

番手のラインナップは幅広く、2mと2.3mモデルのL・ML・M・MHが揃っています。

アルファソニック 落し込み

アルファタックルの「アルファソニック 落し込み」は、ベイトの付きを邪魔をしない、しなやかな設計が特徴のロッドです。また、荷重移動に優れており、アタリを待つ間の操作性を保ったアクションから、ヒット時には大きくスムーズに曲がり込み、魚とのやり取りをサポートします。

245MHモデルは、ヒット時にバット付近までしっかり曲がる全体アクションが特徴で、細ハリスを使用してもバラしにくく、中小型の青物やヒラメ狙いがメインの場合に適しています。

一方で、240Hモデルは、バットに硬さを残しながらも中間部までスムーズに曲がるため、強烈な引きを止めて大物を取り込むのに最適です。

どちらのモデルも汎用性の高いオモリ負荷を備えており、幅広いエリアで使いやすいほか、2ピース仕様で携行性も高く遠征釣行にもおすすめのロッドです。

バンディット落とし込み

シマノの「バンディット落とし込み」は、ミドルクラスながら高い完成度を誇る、コストパフォーマンスに優れたロッドです。ブランクスのメイン素材には、しなやかで粘り強いUDグラスを使用。また、多くのモデルで軽量かつ強度に優れたカーボン素材も適所に採用しており、強度だけでなく操作性も向上しています。グリップ部分には大物とのファイトを想定した工夫が施されているのも特徴です。初心者から上級者まで満足させるモデルと言えるでしょう。

番手のラインナップは幅広く、ライトモデルなど5つの異なるモデルが揃っており、さまざまな釣法やターゲットに対応可能です。

ゴウイン落とし込み

ダイワの「ゴウイン落とし込み」は、強力なパワーと軽量・高感度を両立させたロッドです。細身ながら感度と粘りを両立させるチューブラーパワーマキシマム設計を採用し、さらに軽量高感度なAGS(エアガイドシステム)やエアセンサーシートも搭載されています。この結果、パワフルな性能を持ちながらも、255~285gという非常に軽量で高感度な仕上がりとなっています。

また、持ち運びに便利なセンターカット2ピース仕様を採用しながら、「V-JOINT α」と呼ばれるテクノロジーによって、1ピースロッドを超える滑らかな曲がりと優れた感度を実現しています。

番手もSからHまでの幅広い調子がラインナップされており、さまざまな釣りのスタイルに対応可能です。

マッドバイパー 落とし込み

ダイワの「マッドバイパー 落とし込み」は、超弾性チタン合金素材の「SMT(スーパーメタルトップ)」を採用した高感度ロッドです。穂先はしなやかさを持ちながらも、手元に伝わる感度が非常に高く、繊細なベイトの反応をしっかりと捉えることができます。また、そのしなやかな穂先により、ベイトが外れないようサポートしつつ、バットとブランクスは大型のヒラマサやクエの突っ込みを想定した強靭なパワーを備えており、強烈な引きにも耐えられる設計です。

特に、落とし込み釣りでは中々取り込むのが難しいヒラマサ10kgオーバーを狙うアングラーにおすすめのロッドとなります。番手はパワー重視のMHHとH/HHの2種類が用意されています。

<TSURINEWS編集部>

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