広報いせはらが最優秀賞 県コンクール市部門で初
県が主催する「2024年神奈川県広報コンクール」で、伊勢原市が昨年発行した「広報いせはら」2月1日号(No.1284)が広報紙の市部門(政令指定都市及び町村を除く)で最優秀賞を初受賞した。
市町村の広報活動の向上を図るため、1955年から開催されている同コンクール。70回目の今回は24年1月から12月に発行、発表された広報紙が審査対象で、県内15市が応募した。
受賞した2月1日号は24年4月から市内の下水道使用料が引き上げられることに先立ち、市民に改めて下水道の大切さを理解してもらおうと家庭や工場などから排出された下水がきれいになるまでの工程や下水道施設・設備の維持管理や必要性などが特集された。
審査では表紙の写真のインパクトや下水管という無機質なものに「地下世界を巡る旅」というロマン溢れるタイトルが興味を引き、単に下水道料金の値上げのお知らせに留まらず、なぜ値上げが必要になるかをイラストを用いた分かりやすい説明などが評価された。
受賞を受けて特集を担当した広報戦略課の村上舞さんは「とてもうれしい。これを機に皆様に広報いせはらをこれまで以上に読んでもらえるよう頑張りたい」とし、現在は経営企画課の青木拓也さんは「1面は広報紙の顔であり、写真やタイトルで読者の関心を持ってもらえるよう心掛けた。写真の明るさや調整などのバランスに苦慮した」と述べた。
吉田千恵子課長は「企画や編集会議、チェックは全員で行っており、この受賞はみんなの励みになる。広報は市政の情報を伝える重要なツールなのでわかりやすく、理解していただけるような紙面を今後も作っていきたい」と語った。
同課では、直近では2023年に同コンクール広報写真部門の一枚写真や組み写真で優秀賞を受賞している。
2月3日に綾瀬市で表彰式が行われ、日本広報協会主催の「2025年全国広報コンクール」に推薦される予定。