岐阜・馬瀬川上流の【渓流釣りポイント&攻略のコツ】を紹介 水質も非常に綺麗で景観も抜群
岐阜県にある馬瀬川は、水質も非常に綺麗で景観も抜群の清流だ。今回は馬瀬川上流漁協管轄の、上流での釣りについて紹介。主なポイントや攻略のコツを解説する。
馬瀬川上流の魅力
馬瀬川上流は、飛騨川水系の支流。岐阜県高山市清見町の西ウレ峠を水源に、管内最上流部は高山市、下流部は下呂市を流れ岩屋ダムに注ぎ込む。
渓流釣りの主なターゲットは、アマゴ、イワナで良質な水で育った渓魚は容姿も素晴らしく、数釣りもさることながら尺をも超える渓魚に出会えることもある。
渓相は典型的な渓流相。水質抜群の清流で、「平成の名水百選」など数々の認定を受けている。アユでも有名で、数年前には「清流めぐり利き鮎会」で、グランプリも獲得している。とにかく馬瀬川上流は景観が良いので、釣りをしているだけで癒やされる。
馬瀬川上流の釣期と放流状況
馬瀬川上流漁協管内は、毎年2月後半に解禁する。解禁当初は天然魚の活性は低い。天然魚が活発に動きだすのは3月後半ごろからだ。解禁当初は漁協が行う成魚放流狙いがメインとなる。
渓流釣りは9月いっぱいまで楽しめる。放流事業は、昨年の11月にアマゴの発眼卵放流が行われた。3万粒を川上地区の出会橋上下に放流したとのこと。また10月にはアマゴの稚魚100kg(約1.5万匹)、イワナの稚魚5kg(約1600匹)を放流済みだ。
馬瀬川上流のタックル、エサ
馬瀬川上流でのサオ選びは、基本6m前後がメインとなる。変化の多い渓流相なので、細かく探れる取り回しの良いサオが良い。ただ所々にある大淵では、7~8mをピンポイントで使うこともある。
水中イトは0.2号前後がメイン。特に初期は、時折尺クラスのイワナが交じるので、細イトだと取り込みに苦労する。ハリは4~6号がメイン。エサ、初期はキンパクメインで、4月以降はヒラタがメインとなる。オニチョロやイクラを予備で持っていくことが多い。夏以降はミミズも活躍する。
馬瀬川上流のポイント紹介
今回、詳しく紹介するのが、馬瀬川上流漁協管内の最上流部の高山市清見町エリアだ。郡上からだと「せせらぎ街道」を吉田川沿いに走り、坂本トンネルを出るとすぐのポイント。目印は「道の駅パスカル清見」。馬瀬川上流はとにかく橋が多い。大抵この橋ごとに入川口、駐車スペースがあるので分かりやすい。
栃洞橋の袂(たもと)に入川口がある。降りるとすぐに釣りやすい瀬がある。初期はこの瀬でイワナが入れ食いになることがしばしば。淵ではアマゴがサオを絞る。アマゴは小ぶりが多いが、増水時には数釣りが楽しめる。
赤坂橋の袂にも入川口と駐車スペースがある。このポイントも栃洞橋同様に、瀬と淵があり楽しめる。大杉橋は橋下流に中州があり、流れが二又に分かれて流れている。右岸左岸どちらでも釣れるが、左岸の方が木が生い茂っておりサオ抜けになっていることが多い。
釣り下ると淵があり、ここで良型のアマゴが釣れたことがある。橋上流に大淵があり、ここは尺クラスの大物が潜んでいる。尺オーバーのイワナに出会えることもある。橋上流は割と開けているので釣りやすい。大原大橋辺りは水深が割と浅いので、増水時が狙いめ。淵は小淵だが、こんな小淵は増水時に良い釣りができる。
馬瀬川上流の注意点
馬瀬川上流は山間部を流れる河川で、携帯の電波が入らない場所もある。またクマも生息しているので、釣行の際はクマよけ鈴は携帯しておきたい。
また川へ降りる際に手をケガするリスクもあるので、手袋もした方が良い。馬瀬川上流の紹介はこれで終わりだが、今年も馬瀬川上流で日常の雑踏を忘れ、サオを振るのが楽しみだ。
<週刊つりニュース中部版APC・松森渉/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年2月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。