【京都夏越の祓2025】旧東海道沿いの知る人ぞ知る『茅の輪』地元密着型神社「諸羽神社」
汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は山科区、旧東海道沿いから参道伸びる平安時代創建の神社。地域密着型の神社で夏越の大祓・茅の輪くぐりをしてきました。
山科区、山科駅から旧東海道を東へ行った場所に石造りの鳥居構える地元密着型の神社『諸羽神社』。以前、地域住民が製作する初詣用の大絵馬が3D仕立てで話題になっていた時に参拝したことのある神社。
ちなみに3D大絵馬は製作者引退のため、残念ながら現在は終了されています。
周辺散策中にこのポスターを見かけ、山科エリアで夏越の大祓・茅の輪くぐりをされている神社もあまりないのでは?と立ち寄ってみました。
後で宮司さんに聞くと、茅の輪設置は4年前からスタートし、今年は22日からすでに設置されたとか。
一の鳥居から京阪電車京津線の線路を渡り、さらに北へ向かうと鬱蒼とした森に二の鳥居。さらにその先には琵琶湖疏水の遊歩道につながります。
こちらの神社は貞観4年(862年)清和天皇の勅命により、『平家物語』にも登場する神社の裏山・諸羽山(柳山、やまぎやま)南西麓に創建。旧称「兩羽大明神(もろはだいみょうじん)」と呼ばれていたましたが、後に「諸羽神社」に改称。
境内は元々人康(さねやす)親王の山荘跡だった場所で、親王に因み「四の(ノ)宮」「四宮社」とも呼ばれ、古くより、四宮、安朱、竹鼻地域の産土神(うぶすなのかみ)として信仰。
この日は休日の午前中でしたが参拝客は地元の方中心で、しかもひっそりと少なめ。なので、穴場的神社とも言えます。
手水舎には井戸があり、そこから汲み上げたものを御手水にされている様子。
そして、拝殿前に茅の輪が設置されています。
全国的にも毎年6月30日に執り行われている『夏越の大祓』神事。お正月から6月までの半年間の汚れを祓い清め、残り半年の無病息災を茅の輪をくぐりながら祈願する行事。『水無月の夏越の祓する人は千年の命のぶといふなり』と唱えながら、8の字に茅の輪とくぐります。
参拝方法も詳しく指南されています。
昨年の茅の輪、途中茅が足りなくなったとかで、今年は昨年より多めに発注した、と宮司さん談(笑)水場に待機していました。
茅の輪をくぐり拝殿を過ぎると、本殿が。応仁の乱や度重なる大火により焼失を繰り返し、現在の社殿は1768年に再建。
本殿には、中臣(後の藤原)氏の祖神であり祝詞を司る神・天児屋根命(あめのこやね)、占いや祭祀を司る忌部氏の祖神・天太玉命(あめのふとたま)の二柱を祀り、その他境内には応神天皇や伊奘諾尊(いざなぎのみこと)、八幡宮、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の四柱を祀る。
参拝後に社務所へ行くと、先着50枚の夏越の大祓特別御朱印があるとのことで、授与していただきました。ちょっとした縁起物ですね。
旧東海道沿いには、古い時代に創建された神社仏閣が多数あり、知る人ぞ知る歴史街道とも言えますね。ぜひ、参拝してみてください!
詳細情報
名称:諸羽神社
場所:京都市山科区四ノ宮中在寺町17
電話:075‐581‐0269
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