阿漕浦海岸の投げキス釣りで15.5cm含む62匹を手中【三重】遠投&移動で数を伸ばす
例年よりも苦戦気味な伊勢湾内のキス釣りだが、そろそろ本格化かと期待しつつ、6月13日に三重県津市の阿漕浦海岸を訪れた。遠浅で実績十分のこの浜では、序盤からアタリはあるものの型が小さく群れの気配も薄かったが、距離や場所を探っていく中で15.5cmを頭に62匹をキャッチ。荒食いが始まればさらなる釣果が期待できそうだ。
阿漕浦海岸で投げキス釣り
三重県の伊勢湾内は、例年に比べるとキスの釣果は思わしくないが、そろそろ爆釣モードに入るのではとあちこちの浜へ足を運んでいる。三重県津市の阿漕浦海岸も昨年はすでにかなりの釣果が出ていた。
遠浅で大きなワンドのような形状をしている海岸だが、ひとたび釣れだすとかなりの釣果が期待できる。6月13日(金)に時間が取れたので、久しぶりに様子を見に行くことにした。
釣行開始
当日の潮は中潮、満潮は午前6時11分、干潮は午後1時8分。引き潮時の釣りとなり、あまり良い条件ではないが、今年のキスの接岸状態を確認することにした。
午前6時ごろ現地に到着。砂浜をのぞくとキス釣り師は4人ほどいた。取りあえずコンクリートブロックがある海の家の前を避け、北側の御殿場荘の近くに釣り座を構える。風が弱くべたナギ状態だが、極端な濁りはない。波が立っていないのでポイントは絞りにくいが、海中のゴミはないので釣りやすそうだ。
序盤は単発も幸先良し
準備を終え、1投目は5色(1色は25m)出し切り近くへ投入する。オモリの着水を確認し、水深が浅いので素早く仕掛けを手繰り寄せて落ち着かせた後に探り始めると、数回探ったところでキスのアタリが伝わってきた。小さいが明確だ。
追い食いを狙って探り続けると、すぐにアタリが出た。少し期待度が増す。さらに続けたが追加のアタリはなく、2色残して回収するとキスが2匹掛かってきた。幸先は良いが数が少ない。
2投目は6色近くまで投げる。5色半を切った所でアタリが出るが小さそうだ。仕掛けを回収するとキス1匹とメゴチ、ハゼの外道が付いてきた。
3投目は少し角度を変えて6色出し切り近くまでキャスト。5色の中ごろで小さめのアタリがあり、回収するとキス3匹とコッパガレイやハゼも掛かっていた。
移動を繰り返しシロギス追加
方向や距離を変えながら追加したが、キスが少ないためかアタリが出なくなった。少し移動すると掛かってくるが続かない。潮も落ちてきたので、水深がありそうな場所を探して北側へ移動した。
移動した直後は2連3連で掛かるが、期待していた5連6連とはいかない。距離は5.5色前後でアタることが多く、4色より手前は出ない。
引き潮に入り、時間とともに砂浜が広がり中州のような状態になった。少しでも水深がある所を狙って6色出し切り近くから探ると、意外と早くからアタってくるが、群れてはいないようで追い食いはない。やはり接岸が遅れているのか。
少しずつ釣り座を移動しながらキスを追加する。潮止まりも遠投すると単発で掛かった。やがて東からの風が少し強くなったためオモリを25号のムクに変更、距離を稼ぎつつキスを追加した。
釣果の総括と今後への展望
外道はコッパガレイ、ハゼ、メゴチ、ヒイラギ、サバと多種になり肝心のキスが掛かりにくくなったので、午後1時30分に納竿した。釣果は15.5cmを頭に62匹。数は多少稼げたが、型が小さく、なんとなく不完全燃焼で終わってしまった。
阿漕浦海岸にもキスは入っているが、型が小さく、群れを形成している感じではなかった。そろそろ産卵に向けて荒食いするため今後は数が狙えるだろう。
また、潮干狩りなど海で遊ぶ人が増えるので事故のないように。熱中症対策も忘れず、無理のない釣行をしよう。自分で出したゴミは必ず持ち帰り、砂浜はきれいに利用しよう。
<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年7月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。