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春の高校バレー県予選 大分西 マネージャーから選手に転向 挑戦は続く 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 女子の春の高校バレー県予選は、第3シードの大分西が準々決勝で敗れた。1、2年生のみの編成で臨み、この1年間守り続けた4強の座を明け渡した。悔し涙を流す選手の中に牧野華菜(2年)の姿があった。

 

 年々力をつけ、県内の高校女子バレーボールの勢力図を変えた大分西。自ずと実力のある選手が集まるようになり、選手層は厚くなった。小学6年でバレーボールを始めた牧野は入学当初にバレーボール部の練習を見学し、「強豪校となり練習はキツそうだった」と入部をためらい、夏休み前にマネージャーとなった。「選手を支えたい」と一番近くで見守っていたが、必死に練習し、勝利を目指す姿を見ているうちに「私も一緒にコートに立ちたい」と思うようになった。

 

高さのあるブロックが武器

 

 その思いは日に日に強くなり、季節が変わる頃には選手に転向し、仲間とボールを追うようになった。168cmの長身は現チームでは最も高く、今年6月の県高校総体が終わり、新チームになった頃には先発メンバーに入るようになった。安部由希監督は「感情が表に出るタイプではないが闘志はある。教えたことを実行できる素直さがある」と評価する。選手となって1年が過ぎ、9月の県高校フレッシュ優勝大会で公式戦デビューした。

 

 春の高校バレー県予選でもコートに立った牧野は「緊張したが楽しむことができた」と得意のブロックで存在感を発揮した。残念ながら準々決勝で大分東明に敗れたが、課題と収穫を手にした。安部監督は「重心の移動やジャンプ、ブロックの手を出すタイミングなど足りない部分は分かったと思う。積極的にチャレンジしているし、今後は、判断する力を突き詰め相手の攻撃を仕留めるブロック決定率を上げてほしい。あの高さは武器になる」。1月の県高校新人大会に向けて再出発を図るチームの中心選手となることが目標だ。

 

「チームを引っ張れる選手になりたい」と語った牧野華菜

 

 

(柚野真也)

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