犬との散歩で飼い主がしてはいけない『NG行為』5つ 愛犬にストレスを与えてしまう原因とは
犬との散歩で飼い主がしてはいけないNG行為
1.無理に他犬と仲良くさせようとすること
おともだち犬を作ってあげたいからと、無理に他犬と仲良くさせようとすることは、犬との散歩で飼い主がしてはいけないNG行為です。
飼い主と一緒にお散歩することだけを楽しみたい犬もいます。他犬と仲良くすることを望まない犬もいます。
そんな犬にとって、飼い主から「他犬と仲良くしなさい」と言われることは、大きなストレスになります。
他犬とすれ違うときは、飼い主同士が挨拶を交わす程度にしておきましょう。犬同士が興味を持っている様子であれば、交流してみてもよいかもしれません。
2.地面のニオイを嗅がせないようにすること
地面のニオイを嗅がせないようにすることは、犬との散歩で飼い主がしてはいけないNG行為です。
犬が地面のニオイを嗅ぐのは、情報を収集するためです。お散歩中、ニオイを嗅いで回ることは、ストレスの発散にもなる行為です。
過度に制限されると、大きなストレスになります。草むらなどの危険な場所を避け、地面の状態がよく見える場所だけでも嗅がせてあげるとよいと思います。
3.ノーリードにすること
ノーリードにすることは、犬との散歩で飼い主がしてはいけないNG行為です。
ドッグランがなく、自由に走り回らせてあげたいという気持ちから、“公園内だから大丈夫”と、リードを手放すこともしてはいけません。
公園を飛び出した犬が、交通事故に遭ったり、迷子になったり、他人や他犬を噛んでしまうなどすることがあります。
ノーリードの犬が目の前に現れたとき、他人は恐怖を感じます。愛犬が危害を加えられてしまうことも考えなければなりません。
犬が安心してお散歩できるのは、飼い主がリードを握り、コントロール(誘導)しているからです。
ノーリードでは、自由になることの解放感や嬉しさと同時に、不安な気持ちにもなっているはずです。
その不安からストレスを感じ、思わぬ行動を取ってしまうことがありますので注意しましょう。
4.スマホを見ながら、操作しながら歩くこと
スマホを見ながら、操作しながら歩くことは、犬との散歩で飼い主がしてはいけないNG行為です。
通話をしながら歩くことも絶対にしてはいけません。
スマホを見なければならないとき、操作しなければならないとき、電話がかかってきてしまったときは、その場に立ち止まって対応しましょう。
できれば、公園内に入ったり、空き地に入ったり、安全な場所に移動した上で対応することが望ましいです。
スマホを見ている間、愛犬が拾い食い(食糞)をしているかもしれません。愛犬が排泄(うんち)したことに気づかず、放置してしまうかもしれません。
近づいてくる他人や他犬、自転車に気づくことができず、トラブルが起きてしまうかもしれません。
お散歩中は愛犬の様子をよく確認しながら、周りの状況をよく把握しながら歩くようにしましょう。
5.ロングリードでお散歩すること
ロングリードでお散歩することは、犬との散歩で飼い主がしてはいけないNG行為です。
何か起きてしまったとき、すぐにリードを手繰り寄せることができません。すぐに愛犬を自分の元に戻すこと、コントロールすることができません。
車・バイク・自転車、他人や他犬との接触事故が起こる原因になります。
ロングリードはお散歩に使用するためのものではありません。しつけのためのトレーニングに使用するのが基本です。長くして使用することができる、伸縮リードの使用も注意が必要です。
犬のお散歩に使用するリードの適切な長さは、120cm~150cmと覚えておきましょう。
まとめ
犬との散歩で飼い主がしてはいけないNG行為を5つ解説しました。
✔無理に他犬と仲良くさせようとすること
✔地面のニオイを嗅がせないようにすること
✔ノーリードにすること
✔スマホを見ながら、操作しながら歩くこと
✔ロングリードでお散歩すること
お散歩中は、愛犬も飼い主も常に危険と隣り合わせである、ということを認識することが大切です。NG行為はやめて、安全にお散歩を楽しめるようにしましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)