ケイト・モス、デビュー当時の超秘蔵映像が公開『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』本編シーン
世界的ファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノのドキュメンタリー映画『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』が、9月20日(金)より公開される。このたび、モデル界のレジェンド、ケイト・モスのデビュー当時を映した超貴重なお宝映像が解禁となった。
彼の心の中で、一体何が起こっていたのか?
ジョン・ガリアーノは、1995年「ジバンシィ」、1996年「クリスチャン・ディオール」と、世界的ブランドのデザイナーに次々と抜擢された“ファッション界の革命児”。しかし、絶頂期だった2011年2月、差別的暴言を吐く動画が拡散、その後有罪となり、ブランドからは解雇され、文字通り“すべて”を失くした。そんな天才デザイナーの転落を描くために、カメラはまずその眩しいほどのサクセスストーリーを追いかける。
ケイト・モスは、絶頂期だったガリアーノとの華々しい思い出を語る著名人のひとり。14歳という若さでのデビューから、同年代モデルたちの引退が相次ぐ現在に至るまで、常にトップに君臨し続けるモデル界のレジェンドだ。ランウェイショーデビューをジョン・ガリアーノのもとで飾って以来、彼のキャリアを通じて公私ともに親密な関係を築いている。私生活では、俳優のジョニー・デップやザ・リバティーンズのボーカル、ピート・ドハーティとの交際で世間を騒がせたケイトだが、2011年にギタリストのジェイミー・ヒンスと結婚。本作では、ウェディングドレスのデザインを逮捕騒動直後のガリアーノに依頼したという彼への絶大な信頼がうかがい知れるエピソードも紹介される。
「歩き方を教わったの。“骨盤を立ててふんぞり返れ”って」
映像では、ふたりの出会いが語られるとともに、新人モデル時代のケイトの貴重なアーカイブ映像を楽しむことができる。初めてのショーに緊張していたというケイトは、「(ガリアーノに)歩き方を教わったの。“骨盤を立ててふんぞり返れ”って」と思い出を回顧した。
ステージを映画のワンシーンのように演出することで知られるガリアーノ。当時のショーも例に漏れず、“君は初体験を夢見る早熟な少女だ、やりたがってる”と独特な指示があったことを明かしたケイトは、「歩くだけで必死なのに役柄を与えられた」とお茶目な笑顔を見せる。また、「彼のショーには必ず物語がある。幻想の世界よ。それがファッションだわ」とガリアーノの特異な演出を称賛しつつ、「ジョンは友人だし、他のデザイナーとは違う。家族だと感じている」と語るなど、ふたりの間の強い絆が垣間見える本編映像となっている。ケイトのように事件後もガリアーノを応援する者を映す一方で、今も心の傷が絶えないという被害者にもカメラを向ける本作。彼を取り巻くさまざまな人々の証言が浮き彫りにする“天才デザイナー、ジョン・ガリアーノ”の真の姿とは?そしてガリアーノ本人が赤裸々に語るなかで浮かび上がる、事件の背景とは?
『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』は9月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー