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ログハウスの価格相場は?価格の内訳や注意点、メンテナンスを解説

リブタイムズ

ログハウスの価格相場は?価格の内訳や注意点、メンテナンスを解説

別荘としてログハウスの購入を検討している方の中には、価格の相場などが気になる方もいるでしょう。
ログハウスを建てる際は、本体価格だけでなく、土地代や建築費用、メンテナンス費用も考慮する必要があります。
この記事では、ログハウスの種類と価格相場、建築にかかる費用の内訳や注意点、メンテナンス、コストを抑えて建てる方法をご紹介します。
将来を見据えたメンテナンス方法も知って、理想のログハウスライフを実現しましょう。

ログハウスとは?

ログハウスとは、切り出した丸太(ログ)を組み合わせてつくる建物のことを指します。
現在広く普及しているログハウスは北米発祥のもので、丸太を積み上げるハンドカット工法が主流と思われがちですが、工場で加工された角材を用いるマシンカット工法も選択肢の一つです。
建物を柱と梁(はり)で支える一般的な木造住宅とは異なり、ログハウスは壁で支えるのが特徴で、60平方メートルまで空間を広げることが可能です。
屋根は三角の大屋根が採用されることが多いですが、最近はスタイリッシュな片流れ屋根も人気があります。

ログハウスの種類と価格相場

ログハウスは、木材の加工法や建築技法によって、以下の3種類に分類されます。

ハンドカットログハウス:チェーンソーで加工した丸太を組み上げてつくる。坪単価は約80~120万程度で、マシンカットログハウスよりも高め。
マシンカットログハウス:使用する木材を精密機器で加工してつくるため、デザインのバリエーションが豊富。坪単価約40~60万円程度で費用を抑えられる。
ポスト&ビーム:丸太の柱(ポスト)と梁(ビーム)を使って建てる。間取りや設計の自由度が高い。坪単価約60~75万円程度で、加工法やデザインで単価が異なる。
施工方法によって費用が変わってくるため、予算に応じた方法を選ぶことが大切です。

※ 価格は2025年現在のものとなっております。

ログハウス建築にかかる費用の内訳

ログハウスを建築する場合、具体的な費用の内訳を知っておくと、見積もりの際に役立ちます。ここでは、ログハウス建築にかかる費用の内訳を確認しておきましょう。
ログハウス本体価格:施工方法により特徴や価格が異なる。
基礎工事:「ベタ基礎」が一般的。
ログハウス施工費:床面積や重機の使用有無により費用が変動する。DIYでコストダウンも可能。
電気、水道、ガス工事:引き込みと配線工事費用がかかる。配管がどこまできているかによって、工事費用が変動する。
確認申請費用:構造計算が必要となるため、一般的に建築士へ依頼。費用は、ログハウスの規模や依頼する建築士によって変動する。
ログハウスを建てる場合、本体価格のほかにも上記のような費用がかかることを念頭に置いておきましょう。

ログハウスと一般住宅はどっちが安い?

結論からいうと、ログハウスは一般的な木造住宅より建築費用は高いとされています。ログハウスは高品質の木材を多く使用することで、材料費が高くなる傾向があるためです。
ここでは、20坪、30坪のログハウス価格や、ハウスキットでの建築価格、ログハウスの耐久性について見ていきましょう。

20坪、30坪の広さの価格

20坪や30坪のログハウスの価格は、おおよそ1,500~2,000万円程度が相場です。メーカーや設備、建てるエリアにもよりますが、水回りを造作せず、ユニットバスやシステムキッチンを使用すれば、費用を抑えらます。
ちなみに、国土交通省の「建築着工統計調査」(2023年度)よると、木造住宅の坪単価平均は1平方メートルあたりの工事費用の全国平均は23万円です。そこから1坪あたりの建築費用を算出すると、約75.9万円で、20坪で約1,518万円~、30坪で2,277万円~となります。
同じ広さで建てる場合、ログハウスに比べて木造住宅のほうが安いコストで建てられるでしょう。
ログハウスの購入を検討されている方は、「ログハウス差し上げます」というサイトや、中古のログハウス物件を販売しているハウスメーカーのホームページなどもあわせてチェックするのもおすすめです。

平屋のハウスキットなら安くなる

ログハウスを平屋で建てるなら、ログハウスキットがおすすめです。ログハウスキットは、ログ材から金具まで材料がすべてセットになっているため、費用をかなり抑えられます。
使用する資材のグレードや大きさによりますが、20~30坪の平屋の場合、1,000~1,500万円程度で建築可能です。
ただし、土地の条件によっても、建築費用は異なります。複数のメーカーから見積もりを取って、細かな項目まで比較検討することが大切です。

耐久性は適切なメンテナンスで100年以上

ログハウスは、適切な管理により00年以上維持できるとされています。。長い歴史を持つ正倉院は日本最古のログハウスですが、1200年以上も前に建てられたものです。
ログハウス建築時に十分に乾燥した木材を使用し、建築後は結露を防ぎ、防腐塗料を活用するなど適切なメンテナンスを施すことで、優れた耐久性を発揮します。
ログハウスは、メンテナンスの頻度と質を重視することが大切です。

ログハウスの注意点

ログハウスを建てる際は、あらかじめ次の注意点を押さえておくことが大切です。

定期的にメンテナンスをする必要がある

ログハウスは、乾燥や木材の重みにより収縮するため、壁が下がってくることがあります。
ボルトの調節やジャッキ・スペンサーを抜く「セトリング」といったメンテナンスを定期的に行うことが大切です。
また、木材が雨風にさらされるログハウスは、定期的な塗装が欠かせません。モルタル壁やサイディングの塗装サイクルは10~15年ですが、無垢材のログハウスは3~5年の短いスパンで塗装を行う必要があります。

雨漏りによる修繕費用がかかる場合がある

ログハウスは一般的な木造住宅に比べて雨漏りしやすいため、修繕費用がかかる場合があります。
雨漏りの要因は、丸太が水分を吸収すること、ノッチと呼ばれるきざみの部分から雨粒が侵入することです。
丸太の収縮など雨漏りの予測は立てにくいため、修繕費用が膨らんでしまう可能性も考慮しておく必要があります。

防火地域には建てられない

ログハウスは防火地域には建てられません。たとえば、東京23区内は防火地域、準防火地域のため、ログハウスの住宅や店舗を建てることは禁止されています。
ただし、防火認定取得しているログハウスで一定条件をクリアしている場合は、建築が認められるケースもありますが、費用や手間がかかるでしょう。

丸太タイプはほこりが溜まりやすい

ログハウスはその構造上、壁面の凹凸にほこりが溜まりやすいのがデメリットです。人の出入りや動きが多い場合は、より多くのほこりが溜まるため、こまめな換気や掃除が必要です。
建物の規模や用途に応じて、ほこりが溜まりにくい角ログタイプを選ぶと管理しやすくなります。

ログハウスに必要なメンテナンス

ログハウスは定期的なメンテナンスが欠かせません。ここでは、ログハウスに必要なメンテナンスを確認しておきましょう。

外装塗装

木材を使用して建てられるログハウスは雨風や紫外線によりダメージを受けやすいため、定期的に外壁塗装をする必要があります。塗装のメンテナンスの目安は3~5年です。
ログハウスの再塗装は、「洗浄」「乾燥」「塗装」の3つの行程があり、まず水洗いをしてほこりや汚れを落とし、数日乾燥させたうえで塗装をします。
外壁塗装は、きれいな状態を維持し、腐食などのトラブルを防止するためにも大切なメンテナンスです。

セトリングの調整

ログハウスの木材は水分を含んでおり、乾燥とともに収縮し、重みによって沈みます。これはセトリングと呼ばれるものです。
セトリングに対応するために、ログエンドや梁が通っているボルトを閉めたり、階段を調整したりして、調整を行います。
ログハウス完成直後は含水量が多く、セトリングの影響が大きいですが、2~3年程度でほぼおさまります。

ヤニ取り

ログハウスは自然素材を使用して建てられるため、ヤニ取りが必要です。
ヤニは樹液のことで、松科の樹木に多く含まれており、気温が高くなると、固まっていたヤニが表面や切り口から染み出すことがあります。
人体には無害ですが、塗装が剥がれやすくなったり、衣服に付着したりすることもあるため、再塗装の際に取り除きましょう。
ヤニ取りは、ヤニ取り剤を使用して拭き取る方法と、ヤニが固まっている状態で剥がし取る方法があります。

コストを抑えてログハウスを建てる方法

コストを抑えてログハウスを建てたい場合は、次の方法を検討するのがおすすめです。ここでは、コストを抑えてログハウスを建てる方法をご紹介します。

安い建材を利用する

ログハウスに使用する建材を単価の安いものを利用するのもコストを抑えて建てる方法として有効です。
ログハウスに使用される木の種類は「スギ、パイン(マツ)、ヒノキ」ですが、価格はこの順でスギが最も安価で、ヒノキが最も高価です。
ただし、それぞれの樹種の中でも品種が分類されているため、品種や仕入れ先によって価格が逆転することもあります。
材木を仕入れる際に、どの木が安価か業者に聞いてみてください。

マシンカットで加工する

ログハウスを安価で建てたい場合は、機械で加工するマシンカットを選びましょう。
ハンドカットは長い木材や短い木材も適切な加工が施されます。しかし、手作業で加工するため、手間や時間を要し、加工後の木材の単価が高くなりがちです。
安く抑えたい場合は、マシンカットの木材を使用しましょう。

セルフビルドする

ログハウスを安価で建てたい場合は、機械で加工するマシンカットを選びましょう。
ハンドカットは長い木材や短い木材も適切な加工が施されます。しかし、手作業で加工するため、手間や時間を要し、加工後の木材の単価が高くなりがちです。
安く抑えたい場合は、マシンカットの木材を使用しましょう。

シンプルな構造にする

ログハウスを安価で建てたい場合は、機械で加工するマシンカットを選びましょう。
ハンドカットは長い木材や短い木材も適切な加工が施されます。

しかし、手作業で加工するため、手間や時間を要し、加工後の木材の単価が高くなりがちです。安く抑えたい場合は、マシンカットの木材を使用しましょう。

低コストで建てられる業者に依頼する

低コストで建てられる業者に依頼するのも、費用を節約して建てるポイントです。

業者により、同じ工程でも必要な費用は変わってきます。複数の業者に同じ条件で見積もりを取って、費用が安価な業者に依頼するとよいでしょう。

ただし、相場からかけ離れた業者は、施工に問題がある可能性があります。安さだけで選ばずに、ホームページなどで施工事例などの詳細を確認しましょう。

まとめ:価格を抑えたログハウスで理想の暮らしを手にしよう

ログハウスは、自然の素材を活かし、丸太を組み合わせて施工された建物で、自然素材に囲まれた温かみのある空間で過ごせるのが魅力です。

価格相場は、本体価格だけでなく、土地代や建築費用、維持費など多岐にわたりますが、工夫次第で費用を抑えられます。また、ログハウスの寿命を延ばすためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

ログハウスは決して安い買いものではありませんが、しっかりと計画を立て、全国の中古物件も含めて、情報収集を行う必要があります。販売サイトの一覧で気になる物件があれば、ハウスメーカーに相談してみましょう。

ぜひ快適なログハウス生活を満喫するためにも、じっくり検討してみてください。

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