ジュビロ磐田U-15を支えるFW西川颯亮、DF西脇令、GK萩原璃斗をピックアップ!
サッカーの高円宮杯U-15東海リーグで、ジュビロ磐田U-15は5勝1分け1敗の2位につけている。好調のチームを支えるFW西川颯亮、DF西脇令、GK萩原璃斗をピックアップして紹介する。
FW西川颯亮(掛川JFCーサントスFC出身)
177センチの長身を生かし、最前線で体を張って攻撃陣を牽引。ゴール前に突撃していく姿は迫力十分だ。服部年宏監督は「運動量も増えてきて、点を取る意識も高くなっている。今、サッカーが楽しいんじゃないかな」と急成長中の10番に目を細める。
西川が参考にしているのはバルセロナのFWレバンドフスキ。ボールを収めた後の動き出しやオフ・ザ・ボールの動きを試合前に映像で確認し、プレーのイメージを膨らませているという。
「ワンタッチで決めるためのポジショニングを意識しています。監督からは『ゴール前でミスを恐れずにチャレンジしろ』と言われています」
掛川市生まれ。小学時代は掛川JFCや浜松のサントスFCでプレーし、東海トレセンにも選ばれていた。「目標は東海リーグで2桁得点と、全国大会での得点王です。まだ3点なので、ここからどんどん取りたいです」と目を輝かせた。
DF西脇令(カワイ体育教室SC出身)
チームではセンターバックが定位置だが、東海トレセンや県トレセンではボランチに入ることも。持ち味は両足の正確なキックだ。
ビルドアップの時に相手フォワードのプレスを巧みにかわし、右足だけでなく左足でも前線に軽々とロングボールを供給する。服部監督からは「ボールを持ったら、ゴールに最短で行けるようにまずはフォワードを見ろ」と言われている。
左足を使えるようになったのは小学6年の時に参加したナショナルトレセンがきっかけだった。全国トップレベルの選手たちとプレーし「両足を使えないと上では戦っていけないなと思って、それからずっと練習していた」
参考にしているのは、アーセナルのDFサリバと日本代表MFの田中碧。「田中選手は、試合中に常に首を振って状況を把握している。視野の広さがすごいと思います」
小学時代は、ジュビロ磐田U-15の先輩でもある後藤啓介(アンデルレヒト)らを輩出しているカワイ体育教室SC(浜松市)でプレーしていた。
「チームでは全国優勝、個人としては世代別代表に選ばれることを目標にしています。チームの副キャプテンなので、先頭に立って引っ張っていきたいです」
GK萩原璃斗(浜岡黒潮SSS出身)
4月19日の東海リーグ第7節・刈谷JY戦。相手に主導権を握られ、ジュビロ磐田U-15は相手の猛攻に耐える時間が続いていた。最後方から声を張り上げて仲間を鼓舞し続けたのが、この背番号16の守護神。相手FWとの1対1の場面で決定的なシュートをはじくビッグセーブも披露した。
持ち味は181センチの高さを生かしたハイボールの処理だ。憧れは日本代表GKの鈴木彩艶(パルマ)とバイエルンのGKノイアー。「足元の技術とセービングを参考にしています」
地元の浜岡黒潮SSSでサッカーを始め、5年時から本格的にキーパーに。地元のトレセンにフィールドプレーヤーとしては選ばれず、「背が高いからキーパーなら」と声を掛けられたという。以降、県トレセンや東海トレセン、JFAのゴールキーパーキャンプなどに呼ばれている。
現役時代にジュビロ磐田で活躍した竹重安希彦GKコーチから求められているのは、裏に放り込まれたボールへの素早い対応や、味方のシュートまでつながるようなビルドアップ。「足元の技術をもっと磨いて、自分のパスからゴールまでいくシーンを増やしていきたいです」と課題に取り組んでいる。
7試合で6失点はリーグ最少。チームが築く守備ブロックをさらに堅固にしていくつもりだ。「タイトルを取って、世代別の代表に選ばれることが目標です」。きっぱりと言い切った。