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発達障害息子の高校受験。塾の先生の言葉におどろき!受験生の親としての心構え

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発達障害息子の高校受験。塾の先生の言葉におどろき!受験生の親としての心構え

監修:新美妙美

信州大学医学部子どものこころの発達医学教室 特任助教

「受験生の親としてどうしたらいいですか?」

息子のコウは、現在高校受験生です。中学1~3年の頭まで家庭学習は主にタブレットで行っていましたが、2年生の夏期講習と冬期講習をきっかけに3年生からは塾に通うようになりました。

講習や体験授業を経て選んだ今の塾にコウは満足しているそうです。「今日は相似をやったよ~」「休憩中に自分が考えたゴロ合わせを出しあって盛り上がった」と塾であったことを帰りの車中で楽しそうに話してくれたりします。

そんな現在の塾に入塾して間もない頃、塾長先生と電話でお話しする機会がありました。「ご質問はありますか?」と聞かれ「受験生の親としてしたほうがいいことや、しないほうがいいことはありますか?」と伺うと、先生は意外なことを教えてくださいました。

アドバイスを求めた私への、先生からの意外な言葉は?

アドバイスを求めた私は「口うるさく言わない」とか「過去問をあまり早くに解かせない」などの定番の言葉を想定していたのですが、先生からのアドバイスは「お子さんの味方でいてあげてください」というものでした。

「これから受験生として頑張っていく中で、コウ君は学校の先生や塾講師など周囲の大人たちから『こんな成績ではダメだ』『ここができていない状態では志望校は受からない』などと否定的なことをたくさん言われると思います」

「そんな風に周りからは厳しいダメ出しが増えてしまうからこそ、保護者の方は『応援してるよ』と肯定的に伝えて、味方でいてあげてください」

そう先生がおっしゃるのを聞いて、私は目から鱗が落ちるようでした。「そうか……周囲から現実的で否定的なアドバイスが続く中、肯定的な味方でいられるのはその子の親なんだ!」と深く納得しました。

そうして、私は彼に対して否定的なことを言わないようにし、常に味方であるよう努めることにしました……となるわけもなく、私は相変わらず毎日コウに口やかましく小言を降らせています。

それでも、意識の片隅に『味方でいてあげてください』が残っていることで、『追撃の手を緩めて応援するスタンスを示そう』という考えを持ちやすくなっていると感じます。

「勉強しないなら志望校を変えなさい。嫌なら勉強しなさい」ではなく、「志望校変えるか勉強するかどっちかにしようよー。受かりたい?じゃぁ頑張ろう」と言えるのは、『彼の志望を応援することが大事なのだ』という意識のおかげです。

祖母からも「受験生の空気がないねぇ」と言われるほどノンビリムードのコウですが、最近は彼なりに頑張っているのが見て取れます。以前は受験勉強が嫌になると「志望校変えようかな?」と迷うこともあったコウですが、3年生の2学期に入ってからは「志望校合格のために頑張る」と言うようになりました。

模試では第一志望校がB判定のため「あと少し頑張れば受かる可能性があるのに」とヤキモキしてしまう私ですが、2学期が終わろうとしている今、一周回って「やるかやらないかも含めて現在のコウの実力だからな~」と良い意味で(?)諦めが生まれています。

焦る時も諦める時も、『応援しているよ』の気持ちを第一にコウの受験を見守っていきたいです。

執筆/丸山さとこ

(監修:新美先生より)
受験生の親の心構えとして大事な視点を教えていただきありがとうございます。塾の先生のアドバイス、「お子さんの味方でいてあげてください」というのはとてもいい言葉ですね。

受験に関しては、誰かがシビアな情報を提示することが必要になります。でもそういうことは学校の先生や塾の先生など受験について詳しい外部のプロに任せることが大事です。どうせ親の言うことなど聞きません。現在の成績から予想される志望校の合格可能性の提示や、勉強の仕方のアドバイスなどは外部に任せるのがいいでしょう。任せられる相性の良い塾の先生に出会えたことはラッキーだと思います。

受験勉強の期間は、シビアな現実に直面したり、思うようにいかなかったりすることがあるものです。そんな時に、どんなあなたも応援しているよという姿勢で、安心できる家庭環境を提供することが保護者にできるいちばん大事なことかもしれません。受験真っただ中にダラダラしている様子に見えると、小言を言いたくなる時もありますが、丸山さんが記事の中に書かれていた「やるかやらないかも含めて現在の実力」というスタンスで、本人丸ごとを応援して、一番の味方でいてもらえるといいのではないでしょうか。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

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