【BRAC】赤ちゃんに見られる90分の“基礎的休息活動周期”とは?【90分周期で9割の子が本当に眠ってくれる!】
90分周期は1歳前の赤ちゃんにはっきりとあらわれます
おやすみレッスンのポイント
・乳幼児には90分の覚醒周期がはっきりあらわれます
・覚醒周期のおわりにはスリープ・プレッシャーが生じるため赤ちゃんは眠って解消する必要があります
・覚醒周期のおわりには眠る準備ができています
1歳前の乳幼児の場合、90分の覚醒周期がとてもはっきりしています。
この周期がおわりに近づくにつれて、注意力が低下するだけでなく、スリープ・プレッシャー*(チューリッヒ大学薬学研究所睡眠研究室のアレクサンダー・ボルベリ研究室長により名づけられました)が生じて高まるために、赤ちゃんは眠ってこのプレッシャーを解消しなければならないことがわかっています。
*神経細胞レベルで眠りへと深く誘導する信号が起こること。
ナサニエル・クレイトマン博士も、生後8か月の自分の娘を観察し、このパターンが見られることを発見しました。そして、わたしを含めた多くの専門家が、もし博士が現在のようなコンピューターを活用した分析を活用できていたら、8か月もかからず、もっと短期間でこのパターンを見いだしていたに違いないといっています。それほど特徴的なことなのです。
赤ちゃんに見られる90分の基礎的休息活動周期(BRAC)
基礎的休息活動周期(BRAC)のリズムは、人間の多くの機能において一貫して見られるものです。そのため、大人同様、乳幼児のリズムにも、90分周期があると、睡眠研究者のあいだで広く認められています。
人間のいろいろな機能は、予想がむずかしいことで知られていますが、BRACはつねに一定にはたらき、メトロノームと同じくらい正確にリズムを刻みます(余談ですが、BRACはほとんどのほ乳類で見られ、ヒトと同じように、周期の長さが種ごとに決まっています。サルは72分、ネコは24分です)。
これからもっと盛んにBRACと赤ちゃんの関係について研究が行われ、いろいろなことが明らかになるでしょうが、90分周期は生まれたときから確認できることまではすでにわかっています。
上記の表は赤ちゃんの90分のBRACをあらわしています。
新生児のなかには周期が短めの赤ちゃんもいますが、心配することはありません。やがて90分までのびていきます。
赤ちゃんが1歳になるころには、大人のパターンに近くなり、90分周期であらわれる眠りのタイミングを知らせるサインはわかりづらくなります(個人差があり、幼児になってもサインがはっきりあらわれつづけることもあります)。
この90分周期にはどんな意味があるのでしょうか。
すでに気がついているかもしれませんが、この90分の覚醒周期のおわりには、赤ちゃんの眠る準備ができているということなのです。
では大人は、覚醒周期のおわりがきたら、赤ちゃんになにをしてあげたらよいのでしょうか。
次の記事からその答えを明らかにしていくとともに、NAPSメソッドのベースとなっている赤ちゃんの睡眠のしくみについても見ていきましょう。
【出典】『90分周期で9割の子が本当に眠ってくれる!』著:ポリー・ムーア, 監修:成田 奈緒子