変わらぬ味と探求心。肉のうま味がほとばしる仙台の洋食店・BIG MOUTH2(前編)【宮城県仙台市】
仙台市一番町にあった人気洋食店の味を受け継ぎ、古き良き時代の洋食を今に伝える
宮城県仙台市。東北一の大都市であるこの街には様々なジャンルの料理店があります。その中から今回は「洋食」にスポットライトを当ててみたいと思います。洋食、それは西洋料理をもとに日本人好みの味を作り出した。近代に生まれた日本料理の一種と言われています。
仙台市の繁華街、一番町にはかつてBIGMOUTH(ビッグマウス)という洋食店がありました。日本で最古のハンバーガーショップの一つとされる仙台市内のお店「ほそやのサンド」で修業をされた方が開いたお店で、とてもおいしいと評判でした。
2011年に惜しまれながらも閉店となりましたが、BIG MOUTHの味を受け継ぐお店が2021年に仙台市の原町にてオープンしたのです。その店の名は「BIG MOUTH2」(ビッグマウス2)です。
オーナーシェフは、BIG MOUTHで修業をされた方です。
牛肉100%のハンバーグステーキは、3回ひいたきめの細かい食感とともに牛肉のうま味が広がる先代からの味
最初にご紹介させていただく料理はハンバーグステーキです。これはまさに古き良き時代の味を現代へと伝える一皿でした。
ハンバーグステーキの前に、まずはスープをいただきます。
この日いただいたスープは豆乳と白菜のスープでした。乳製品とは違うまろやかな豆乳スープとやわらかい白菜の組み合わせは体が温まります。
そしてハンバーグステーキがこちらです。
肉を焼いた香ばしさが鼻をくすぐります。こちらでは合いびき肉を使わず、牛肉100%です。ハンバーグステーキの大きさやソースを選べるので、筆者は大サイズにして、かけるソースはBIG MOUTH創業時から変わらないオリジナルソース(トマトソース)です。それではいただきます。
外側はカリっと香ばしく、中はしっとりときめ細かです。やわらかな食感とともに肉汁がソースとまじわり、口の中に広がります。牛肉本来のうま味を生かしたハンバーグステーキには甘さや酸味、塩気のバランスがよく滋味深いオリジナルソースがよく合います。
このハンバーグステーキのパテは牛肉を3回ひいたものを使用しているとのこと。先代からの教えを守りあまりこねずに、やわらかくまぜてほぐすようにしているそうです。
パテをまぜてほぐす技術も、ちょうど頃合いに焼く技術も素晴らしいです。そうして出来上がったハンバーグステーキは古き良き時代の味を堪能できる絶品でした。
3日間じっくり煮込んだミートソースをかけたスパゲティは、肉のうま味が凝縮されたこっくりと豊かな味わい
続いてご紹介するのはスパゲッティミートです。ミートソースがかかったスパゲティはわたしたち日本人にとってとくになじみ深い日本生まれのスパゲティの代表格です。
BIG MOUTH2さんにてとてもおいしいミートソーススパゲティに出会えました。
スパゲッティミートという料理名のこちらを大盛りでいただきました。ソースの香りが食欲をそそります。
3日間じっくりと煮込んで作るというミートソースは、肉と他の素材が1つにまとまりうまみが凝縮された豊かな味が楽しめます。
スパゲティにからませて頬張るとコク深くそれでいてやさしい味でとてもおいしいです。また炒めたタマネギとピーマンがスパゲティのなかに入っているのですが、この香ばしさと歯ざわりがよいアクセントになっていて、更においしく感じました。
後編(https://thelocality.net/bigmouth2-2/)へ続きます。
写真はすべて筆者が2025年3月3日に撮影しました。
情報
BIG MOUTH2(ビッグマウス2)
住所:宮城県仙台市宮城野区原町2-4-20 イーストキャッスル仙台1階
TEL:022-353-6828HP https://bigmouth2.com/