ホームと列車の隙間を自動解消する 凄い仕組みで車椅子でもスムーズに乗降車！可動スロープの試験運用をJR西が開始
JR西日本は、車椅子の乗客がスムーズに乗り降りできるよう、ホームと列車の段差や隙間を自動で解消するスロープ機能「可動スロープ」の開発を進めています。その一環として、大阪・関西万博期間中に運行の臨時直通列車「エキスポライナー」で試験導入を実施。4月21日から「桜島駅」「新大阪駅」の2駅に導入しています。
可動スロープの仕組みと検証する場所と検証内容は？
通常、車椅子の乗客は、事前に駅員へ声をかけ、渡し板を準備してもらうなどの方法で乗車します。
「可動スロープ」があれば、駅に列車が到着するとスロープが自動で動き出し、段差や隙間を解消。ドアが閉まると元の位置に戻り、自動で格納されます。「可動スロープ」が各駅に設置されれば、電車の乗り降りをする度に声をかける必要がなくなり、心理的ストレスや不便さが解消されるでしょう。
検証が行われるのは、新大阪駅2番のりば(足元△2付近)と、桜島駅1・2番のりば(足元〇7付近)の車椅子・ベビーカースペース最寄り乗降口。4月21日から10月までの万博開催期間、10:00～20:00に実施されます。
今回の検証で、可動スロープ設置による車椅子で昇降する際の利便性や利用状況・改良点、乗降客の流動や乗降時の影響などを確認するとともに、長時間の連続動作や安全装置・付帯設備の適合性、鉄道オペレーションや安定輸送への影響といった「鉄道環境での安定性」を確認するとしています。
可動スロープを利用できるのは「桜島駅」「新大阪駅」のみ
可動スロープ導入の対象となるのは、大阪・関西万博期間中に運行される臨時直通列車「エキスポライナー」。新大阪駅と桜島駅のみの導入となり、両駅が発着の移動であれば、乗車時と降車時、どちらの場面でも可動スロープを利用できます。ただし「大阪駅で乗り換えたい」など、途中駅で乗降する場合は可動スロープが設置されていないため、対象外となります。
（画像：JR西日本）
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