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ホアキン・フェニックス、『ジョーカー2』の脚本を撮影現場で書き直し ─ 「時には脚本を破り、最初から書き直すことも」

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映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の撮影現場では、主演のホアキン・フェニックスが主導するかたちで脚本がしばしば書き直されていたという。リー役のレディー・ガガが明らかにした。

『ジョーカー』(2019)の続編である本作は、ガガにとって『アリー/ スター誕生』(2018)『ハウス・オブ・グッチ』(2021)に続く、本格的な映画出演第3作。監督のトッド・フィリップスは、ブラッドリー・クーパーとアダム・ドライバー、そしてホアキン・フェニックスという名優・怪優と共演を続けてきたガガを称えている。本作の撮影現場における、ガガの驚くべき献身ぶりも。

米のロングインタビューで、ガガは「私たちはホアキンのトレーラーによく集まっていて、時には脚本を破り、最初から書き直すこともありました」と証言する。本作の脚本を執筆したのは、前作に続きスコット・シルバー。本人が同席できたかどうかは不明だが、フィリップスは常にその場に立ち会っていたという。

「ホアキンについて言えることは、彼は“光の先にあるトンネル”だってこと(笑)。よし、このシーンはうまくいくぞ、さあ撮影しよう……と思っていると、ホアキンが、“ノー、ノー、ノー。ちょっと打ち合わせをしよう”と言い出して、3時間後には(脚本を)ナプキンに書き直しているわけです。」

“トンネルの先にある光”という表現はよく使われ、「苦しみの先にある希望」を意味するが、フィリップスにとってホアキンは逆の存在なのだろう。もっとも、ホアキンが撮影現場で脚本の書き直しを要求したり、しつこくディスカッションを求めたりするのは普通のことだ。『ナポレオン』(2023)では巨匠リドリー・スコットを相手に自らの疑問を絶えず提示したというが、スコットは「非常に建設的だった。おかげでより良い作品になった」と。

リー役を演じたガガも、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』における再執筆のプロセスを「本当にクールで解放的だった」と話す。フィリップスも冗談めかしながらホアキンの仕事を絶賛しているから、大変な作業でこそあれ、スコットと同じく、作品がよりよいものになっている実感があるのだろう。その一方、フィリップスはガガのプロフェッショナルぶりにも賛辞を送る。

「レディー・ガガの素晴らしいところは、カメラの前でも、またカメラに映っていないところでも自分自身を保っているところ。たとえ、彼女が前日の夜にしっかりと準備してきたであろうものを、(ホアキンの)トレーラーでバラバラにしているときでさえもね。それは並大抵のことではないと思います。」

映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月11日(金)公開。

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