<気づけばお世話係>学校イベントで隣の子のサポートをしていたわが子。犠牲にされたってこと?
運動会や学芸会、文化祭。小学校はさまざまなイベントがあります。わが子の晴れ姿を記録に残したいと、撮影を張り切ることもあるでしょう。なかでも小学生になったばかりの1年生、小学校生活ラストとなる6年生の保護者はとくに力が入るかもしれません。
はじめての運動会。パパに娘の晴れ姿を見せたかったのに……
小学1年生の娘さんがいる、とあるママ。運動会の動画を撮影しようとしたところ、想定外の結果が待っていた。そんな投稿をママスタコミュニティにあげました。
『娘が「頑張って練習したから、絶対に見てね!」と言っていたのが、フラッグを使ったダンス。早め早めに行動して、動画撮影のベストポジションを探したのに。娘の隣にいた支援級の子が、娘の前に飛び出してフラッグを振り回したり、娘にぶつかろうとしたりと暴走。動画に映っていたのは、ほぼその子だった。がっかり』
天候が理由で運動会が延期になったため、その日仕事を休めなかったパパは不在だったそう。娘さんの勇姿をパパに見せるため、下のお子さんを連れながらの奮闘だったのでしょう。隣の子に振り回されず、見事に踊り切った娘さん。帰宅後に投稿者さんが労いの言葉をかけたところ、「先生が『○○ちゃんは身長も高くて踊りもしっかりしているから』って、あの子の隣に選ばれたの。プチ先生だったんだよ」と無邪気な返答が。
『本人は気づいていないけれど、都合のいいお世話係みたいなものじゃない? 「すごいね、さすが」みたいにヨイショしたけれど、親としてはすごく複雑だった。来年も同じことにならないよう、学校に「娘をプチ先生にしないでください」と要望を出してもいいかな?』
“お世話係”は考えすぎではないようです。娘さんが言うには、「最初は◯◯くんがあの子の隣だったんだけど、ダンスが途中でわからなくなっちゃうから代わった」そう。途中でフォーメーションが変わるときも娘さんが目印となっているようで、支援級の先生も娘さんを指して動くよう指示していたとのことです。「支援級の子がのびのび動き回れるよう考慮された結果、娘の姿が全然見えなかったのが悲しかった」と、投稿者さん。
お世話係にされやすい子は、たしかにいる。今回は行事限定?
ママスタコミュニティにもときどき「わが子が友だちのお世話係にされていた」といったトピックがあがります。しっかりしていて面倒見のいい子は、先生からも頼られることが多いもの。「幼稚園が一緒とか、小さいときから交流のある子はお世話係にされやすい」「優しくておとなしい子もそうだよね」といった考察もありました。
『個人面談で先生に「うちの子をお世話係にしていますよね?」と言ったことがある。「どうしてもこちらが楽な組み合わせを考えていました。すみません」と謝られたよ』
学校側に立ってみれば、ついそうなってしまうのはわからなくもありません。学校生活を通してお世話係にされるのは負担が大きくても、今回の件のような行事限定なら軽く考えてしまう場合もあるでしょう。
『うちの娘も運動会でずっと手を繋ぎ、一緒に行動させられていた。低学年で無邪気だったから私も何も言わなかったけれど、それが翌年も続いたらクレームを入れたかも』
わが子が頼りにされているのはうれしい反面、他の子にはない負担がかかっているものです。ママとしては複雑ですよね。
大事なのは本人の気持ち。前向きに受け止めたなら、黙認でも
『投稿者さんの対応でいいと思う。親が口出しするのは、子どもが困ってから。「さすが!」を喜んでいるのなら、親の感情は隠そう』
小学校はじめての運動会で、娘の晴れ姿をしっかり見たかったのに。不在だったパパにも、その姿を見せてあげたかったのに。下の子もいて大変だったのに頑張った、その努力が台なしになった。これらの要素が重なったことで、投稿者さんは余計にがっかりしたのでしょう。投稿者さんを慰める要素があるとしたら、それは娘さんが今回の件を前向きに受け止めていることです。
『娘さんがいい子に育っているし、投稿者さんも娘さんと立派に向き合っている。納得いかないのはわかるけれど、娘さんが嫌がっていなければひとつの経験として割り切っては?』
娘さん自身が嫌がっているか、そうでないか。ここが大きな分かれ目です。コメント欄にも「わが子も行事は幼稚園から小学6年生の今まで、支援が必要な子の隣で演技をしている。でも嫌がってはいないから、先生には相談していない」といった体験談があれば、「うちは発達グレーの子と何度も席を隣にされ、泣き出したことがある。担任に申し入れをしたよ」という話もありました。
『頼られるうれしさもあるから、嫌がっていなければ様子を見ては? ただ負担に感じるようになっても親や先生には言えないことがあるので、日々の様子を見て助け舟を出してあげて』
こんなアドバイスもありました。しっかりしていて真面目な子ほど、「ツラい」と口に出せないことがありそうです。
『踊れない子が踊れる子の隣になるのはよくあるけれど、来年も同じなら嫌な気持ちはわかる。私なら今回は黙っておいて、来年の運動会前に子どもに確認する。また同じだったら、学校に相談かな』
学校に要望を出すかについては「私なら絶対に言う」という意見から、「まずはスルーでいいのでは」というものまでさまざまでした。
”プチ先生”に選ばれたことを誇らしく思っている娘さんを尊重して、今回は黙認してはどうでしょう。ただ、次回もまた同じことがあったら……。娘さんの気持ちはもちろんですが、わが子の晴れ姿をきちんと残したい親の思いとして、学校に対して要望を申し入れてもいいのではないでしょうか。 それはそれとして、まずは今の話です。真っ先にやるべきは、大役を果たせた娘さんを思いっきり褒めてあげること。そして晴れ姿を楽しみにしていたパパの前で、存分に踊ってもらいましょう!