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菅フェニックス 麻生BC 中学軟式野球で全国へ 実戦重ね、結束力を高め

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㊤3年間切磋琢磨してきた菅フェニックスの3年生㊦祝勝会で笑顔を見せる麻生BCの選手ら

中学軟式野球クラブ「菅フェニックスクラブ」(多摩区)と「麻生ベースボールクラブ」(麻生区/麻生BC)が、10月12日から14日にかけて静岡県で行われる「オールジャパンベースボール中等部全国大会2024」に出場する。両チームは、「神奈川県中学生軟式野球クラブチームリーグ」の春季リーグ、夏季トーナメントでそれぞれ頂点に輝き、権利を獲得した。

全国大会はトーナメント方式で行われ、都道府県大会で上位入賞した32チームが出場する。

攻守共に成長

2年連続で全国への出場を決めた菅フェニックス。県の春季リーグでは12戦全勝の強さを見せた。4試合はコールド勝ち、累計88得点を挙げた強力な打撃に加え、練習では守りの部分にも力を入れてきた。6試合は0点に抑え、エラーも少なかったという。大村保延監督は「接戦の試合も守り切れるチームに成長した」と説明する。チームのスローガンは「凡事徹底」。「練習はもちろん、道具の管理からあいさつまで、他のチームから見られても誇れるほど、徹底してきた。今まで通りやれれば神奈川県代表として、恥じないプレーができると思う」と大村監督は期待を込める。

出場するのは全員が3年生。佐藤慶伸主将(稲田中3年)は「3年間、切磋琢磨してきた仲間で結束力があり、全国優勝を十分に狙えるチーム。不安より楽しみな気持ちでいっぱい。試合を戦い抜き、全国の舞台で集大成を多くの人に見てもらいたい」と意気込んだ。

経験値を自信に

麻生BCはクラブ初の夏季トーナメント優勝を掴み、全国大会への切符を手にした。原伊久雄代表は「守備で粘って相手より1点多く取って勝つという方針を実践してくれた。クラブの歴史を塗り替えてくれたチーム」と選手に賛辞をおくる。

今夏、多くの公式戦で勝ち進み、ハードスケジュールの中で戦い続けた麻生BC。トーナメントの決勝では選手たちに疲労の色も見えたが、「チームの大黒柱」で捕手を務める佐藤煌也選手(稲城第二中3年)がランニングホームランを放つと、チームの士気が高まった。そのままペースを落とさず逃げ切り、3対1で勝利を掴んだ。

一塁手の池田翔主将(西生田中3年)は「多くの大会を経験したことで、劣勢の場面でも『落ち着いて自分たちの野球をすれば大丈夫』という思いで踏ん張れた。3年生にとっては最後の大会。学んだことを出し切り、笑顔で大会を終えたい」と力強く語った。

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