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【沼る VS 微妙】83歳の大物女優が披露する「あの世ロマンス」Netflix韓ドラ「君は天国でも美しい」

Danmee

©Danmee

4月19日に韓国で放送がスタートした新作ドラマ『君は天国でも美しい』(JTBC/2025)が、良作の気配を漂わせている。

視聴率は第1話で5.8%、最新話である第2話では6.1%で、特段驚くべき数字ではないものの、作品を観た視聴者の満足度は一様に高いよう。

83歳(日本年齢)の大物女優が主演を務める、ある種破格的ともいえるあの世を舞台にしたラブコメがドラマファンの心を捉えたようだ。

いったいどんな作品なのか、まだご覧になっていない人のために、韓国での視聴者の反応を紹介する。

(図)Danmee 日本の韓国ドラマファンが厳選!爽やか韓流代表 パク・ボゴム出演ドラマ

ざっくりあらすじ

『君は天国でも美しい』は、「あなたは、今が一番綺麗だ」という生前の夫の一言により、あの世でも80歳で生きることを選んだヘスクが、先に現世を去った夫ナクジュンと天国で再会して始まる物語。

久しぶりに愛する夫に会えるのを楽しみにしていたヘスクだが、目の間に現れたのは30代になったナクジュン。自分が80歳を選択したことに後悔しながら、天国でのおかしな夫婦生活や彼女を取り巻く人たちとの物語が、時に感動を、時に面白おかしく繰り広げられる。

ヘスク役を務めているのは、数々のドラマや映画で長年に渡って活躍してきた韓国が誇る名女優キム・へジャ。夫役は、高い演技力と大人の色気漂うソン・ソックが演じている。

斬新な設定で感動と笑いを伝えるストーリー

まだ2話までしか放送されていないものの、テンポよくストーリーが展開され、観る者を一切飽きさせないと好評。特に、ヘスクが亡くなって以降は、天国のシステムに関する斬新な設定が次々と登場して視聴者の関心を刺激する。

例えばヘスクが三途の川を超えるシーンでは、タクシー、バス、自転車、飛行機、地下鉄のなかから、本人が望むものを選択できる。まさかあの世に、現世と変わらない交通手段で行けるとは、誰が想像しただろうか。

また、地獄に行くのか天国に行くのか振り分けられる方法や、イミグレーションのようなものが存在して、現世の持ち物は持ち込めないようになっていたり、区役所のようなものが存在したりする。

何歳で生きるのか、誰と一緒に暮らすのかを選択することができるのは、本作において大きなポイント。天国だからといって、全てが自由なわけではなく、それぞれに制約があるのもミソだ。

80歳以上を選択した人にだけ渡される、心の声を代弁する音声ボタンにもご注目。ヘスクとナクジュンの姿を「母親と息子」と言い放ち、視聴者の心の声を代弁するかのように、あえて鋭くツッコミを入れるワンシーンには思いっきり笑ってしまうに違いない。

その他、飼っていたペットが人間になり、飼い主と再会するなど、非現実的ともいえるが見たことのない世界だからこそ想像が広がり、死そのものや死後の世界に対するイメージを大きく変えてくる。

そしてこれらの斬新な設定が、笑いを誘ったかと思えば、次のシーンでは一瞬にして涙を誘い、また次の場面ではクスっとさせるの繰り返し。面白さをプレゼントしながらも、それと同時に感情を揺さぶってくる不思議な作品に魅了されている人が多い。

またそれに加えて絶賛されているのが、役者陣の好演。キム・へジャは少女のようなキュートな眼差しで夫を見つめ、ソン・ソックはそんな彼女を心から愛するナクジュンを熱演し、年齢差を全く感じさせない。特に再会シーンは、コミカルになることが分かっていても、予想を上回る彼の演技に驚いた人が多いよう。

その他、悲しい生い立ちでヘスクと特別な関係性を持つ人物を演じたイ・ジョンウンや、死神のように天国までの生き方を案内する役のチョ・ウジン、彼ら彼女らに比べてまだそこまで日本では知名度のない役者陣も、短い分量ながら個性あふれるキャラクターを描き出して、物語を盛り上げているとの評価だ。

欠点が見当たらない良作の予感

数字が2桁を超すようなヒット作でも、あらが見つかったり、首をかしげるポイントが挙げられたりするものだが、特段そのような声が聞こえてきていない『君は天国でも美しい』。久々に不評のないドラマの誕生を予感させている。

あえていうなら、80代と30代のロマンスが、どう繰り広げられるのか少々気がかりだという意見もあるが、マイナス評価とまではいかず、韓国では全体的に肯定的な反応が目立っている。

映画やドラマなどのレビューサイトFilmarksでは、星5個中、早くも4.1個獲得しており日本でも好評だ。

現在Netflix(ネットフリックス)で配信中。気になった人はぜひご覧になってみてはいかがだろうか。

(ライター/西谷瀬里)

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