忘れられない名コラボ! 「エルエルビーン」と「ハミルトン」の旧きよきアメリカの共作ウォッチ
あのブランドとあのブランドが手を組んだ。その報せだけで胸がざわつき、追いかけずにはいられない。今なお語り継がれる、忘れられない名作を聞く。今回は「チルローブ」代表・島倉さんにお話を伺った。
餅は餅屋的な発想が光る旧きよきアメリカの共作です。|L.L.Bean × HAMILTON
「チルローブ」代表・島倉弘光さん|1971年生まれ。19歳の時に神保町の名店メインにアルバイトとして入社。その後、名物バイヤーとして活躍した後に独立。アメリカのモノ作りを深く理解した数少ない日本人である
神保町の名店であるメインでキャリアをスタートさせた島倉さん。入社当時にこの時計の存在を知ったという。
「1990年に入社した際に、エルエルビーン別注のハミルトンを知ったのですが、その時の現行品はクォーツ仕様になっており、80年代中頃までは手巻きだったことを先輩から教えてもらったんです。見た目も手巻き仕様の方がクラシックだったこともあり、探し回った末に見つけることができました。
エルエルビーンは、90年代以前は自社生産は少なく、クオリティを求めてチャンピオンやパタゴニアなど、名だたるメーカーにOEMを依頼していました。このハミルトンも同様で、餅は餅屋的な別注は、旧きよきアメリカのモノ作りを体現していると思いますね。他ブランドでもこの手の別注があり、古着で探してみると、おもしろい発見が多々ありますよ」
Field Watch(フィールドウォッチ)
リューズにはハミルトンの頭文字であるHの刻印が入っているのもポイント。名作カーキをベースにしたデザインで、タフなステンレスケースで手巻きムーブメント。
裏蓋にはハミルトンの創業地であり、ファクトリーを構えていたペンシルベニア州ランカスターの地名が入る。80年代には移転するため、それ以前に生産された。