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【厚木市】シェアサイクルで市と民間2社が実証実験

タウンニュース

市役所本庁舎のステーションに並んだ自転車と黒田さん(右)と山口市長(中央)、工藤さん

厚木市はOpenStreet株式会社(東京都港区・工藤智彰代表取締役CEO)と江ノ島電鉄株式会社(藤沢市・黒田聡代表取締役)の2社と10月6日、シェアサイクルの実証実験に向けた協定を締結した。実証実験期間は10月6日から2028年9月30日までの3年間。

シェアサイクルは、サイクルポートの自転車を借りて、自由に行き来できる新たな交通システム。公共交通の機能を補完し、地域の活性化に役立つものとして注目を浴びている。市では実証実験を通じてその有効性と課題を検証する。

協定を結ぶ2社は、すでに厚木市内で民有地を利用したサイクルシェア事業を展開している。OpenStreet株式会社はシェアサイクルプラットフォームとなるアプリケーションとシステムを提供、江ノ島電鉄株式会社は施設や器材の整備、維持管理などを担う。市は実証実験に合わせ、市役所や一部の公民館、公園などにに新たに19カ所のステーションを設置した。2社による民間の17カ所と合わせてステーションは36カ所になり、自転車は合わせて187台用意された。今後も3者で連携し、ニーズに合わせてステーションの増設を進めるとしている。自転車は全て電動アシスト付き車両で、利用料金は1台30分160円から。スマートフォンで登録し、QRを読み込んで気軽に予約や返却、決済などができる。

近隣では座間市(2024年)海老名市(2022年)に実証実験を行った他、県や平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市他の市町からなる湘南地域自転車観光推進協議会でも実証実験を実施している。

協定の締結に臨んだ山口貴裕市長は「都市と自然が調和する厚木市で、渋滞緩和や二酸化炭素の排出削減、さらには市民の健康増進にも活用できる。また日常の利用から観光まで、重要な役割を担うことを期待している」と話した。

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