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ふたりのセッションで“僕らの世界”に惹き込む──朗読劇「Weeknight Storytime -超訳文学 宮沢賢治-」森久保祥太郎さん&蒼井翔太さんインタビュー

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

“ちょっと疲れた平日の夜に、癒やしの時間を”がテーマの朗読劇「超訳文学」。その最新作「Weeknight Storytime -超訳文学 宮沢賢治-」が2025年10月23日・30日の2日間にわたり東京・池袋のアニメイトシアターにて上演されました。

朗読劇には、森久保祥太郎さんと蒼井翔太さんが出演。宮沢賢治の「風の又三郎」「なめとこ山の熊」「注文の多い料理店」「オツベルと象」を題材に、現代風のエッセンスを加えた会話劇が展開されました。

今回アニメイトタイムズでは、森久保さんと蒼井さんに作品についてのお話や公演の感想を伺いました。

【写真】朗読劇「Weeknight Storytime」森久保祥太郎&蒼井翔太インタビュー

僕らの世界に惹き込めたらいいな

──おふたりの会話劇を主体とした今作ですが、実際に掛け合ってみていかがでしたか?

蒼井翔太さん(以下、蒼井):森久保さんは僕の声優としての初イベントでご一緒させていただいた方です。その後もよくしていただいているんですが、実はふたりっきりでお芝居するのは今回が初なんですよ。

森久保祥太郎さん(以下、森久保):朗読劇とかあったけど、ほかにも人がいたからね。

蒼井:そうですね。しかも、ここまでしっかりと掛け合うことも初めてなので、そういう意味でも楽しみにしていました。実際、初日はキャラクターとしてではなく、僕のストレートなお芝居でやらせてもらえたような感覚で、テンポ感を含めてすごく楽しかったです。

森久保:僕もふたりっきりというのは新鮮でしたし、実際に掛け合ってみて翔太とは息が合うなと思いました。また翔太はエンターテイナーだからお客さんの心を掴むのが上手いんですよね。

お客さんも最初はどんな雰囲気なのかわからない中での上演ですが、「風の又三郎」で独特の雰囲気を出しつつ、次の「なめとこ山の熊」で空気をほぐしてくれて。本当にお客さんが入りやすい空気を作ってくれたなと思います。

蒼井:僕としては森久保さんのアプローチに乗っかれたところが大きいです。「なめとこ山の熊」の熊のお話も、お母さん熊がちょっとずつ歌舞伎町っぽくなっていたりして(笑)。それを受けて、僕も子熊でモノマネしてみたりとか、どんどん楽しさが大きくなっていく感覚がありました。

森久保:そうだよね。稽古を重ねて役を作っていくのも楽しいんですけど、今回の即興劇のような空気感の中で展開していくのも満足感があります。要所で僕らのセンスが噛み合っていたのも大きいですね。

──台本をご覧になった際はどんなことを感じましたか?

蒼井:僕はこの朗読劇をきっかけに宮沢賢治さんの作品に触れました。もちろん教科書で名前は知っていたんですけれど、文学と聞くと難しそうに感じてしまって。だけど「超訳文学」は原作を現代風にアレンジしていて。僕自身、台本を読んでみて「これはみんなが肩肘張らず、仕事終わりに来ていただけそうだ」と。それくらい読みやすかったですし、そのおかげで演じ方を考える余裕もできたりして、とてもありがたくもありました。

笑っちゃうような話から考えさせられるような話、そして最後は心にズシッと響く話、という物語の順番も素敵だなと思います。

──特徴的な話の中でも「なめとこ山の熊」は個性的なキャラクターが登場したり、おふたりのエピソードトークが披露される場面も。初日の公演は青柳徹子が登場しましたね。

蒼井:自分の緊張を解く意味でも、リハーサルの段階から青柳徹子でやらせていただきました(笑)。ただ、あくまで熊さんのお話がメインなので、青柳さんは冒頭だけにしています。2回目の公演はまだなにをするのか決めていないので、出たとこ勝負でやるつもりです。

──お母様のかわいらしいエピソードも披露されていました。

蒼井:熊の親子とリンクさせてみました。2回目はちょっと恥ずかしい話をしようと思っています。

──森久保さんは「なめとこ山の熊」でお友達の声優さんの話をされていました。

森久保:「超訳文学」は毎回アドリブパートがあるらしく、そこで話をさせていただきました。今は2回目の公演でなにを話そうか考えているところです。

──森久保さんは台本をご覧になっていかがでしたか?

森久保:昔、劇団で宮沢賢治を題材とした芝居をしたことがあって、それを機に詩や宮沢賢治という存在自体が好きになりました。岩手の花巻市にある宮沢賢治記念館に行ったこともあって、そこで買った「雨ニモマケズ」と書いてある札は今でも仕事机に飾っています。

──詩は今でも語り継がれるものばかりですね。

森久保:僕も音楽をやっていて詩を書くからわかるんですけれど、言葉にエネルギーがあるといいますか、文字だけではない“なにか”が内包されているんですよね。

そのうえで、今回の「超訳文学」は原作のエッセンスが現代的に要約されていて、原作を読んだことのある方はもう一度読み返したくなるし、見たことのない人はこれを機に本を手に取るような作品になっているんじゃないかと思いました。

──改めて演じられた感想をお聞かせください。

蒼井:この作品は1話1話、グッと惹き込まれる冒頭と考えさせられるようなオチが混在していて、ジェットコースターみたいなんですよね。僕としては最後のいいオチに持っていくために、間のポイントポイントで考えながらお芝居をしていて。感じたまま、自然体で演じることも大事にしているんですけれど、この作品の“わかりやすさ”を引き立てるように演じたところは大きいです。

森久保:僕は特にこうしようとかは決めていません。台本を読んで抑えるところは確認しましたが、今回は翔太とセッションしているような朗読劇なので、お客さんを自然と僕らの世界に惹き込めたらいいなと。また、お客さんの顔が見えづらい照明ということで、僕らが物語に没入して演じられたのはこの作品ならではかもしれません。

【インタビュー・文:MoA 撮影:胃の上心臓 編集:太田友基】

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