「エルメス」の第３四半期決算は２桁の増収もアジア太平洋地域は成長が鈍化
「エルメス（HERMES）」ブランドを手掛けるエルメス・インターナショナルは10月24日、2024年12月期の第３四半期決算を発表した。７〜９月の売上高は、前年同期比で10％増となる37億ユーロ（約6068億円*）で、為替変動などを反映しないベースでは11％増だった。第３四半期累計での売上高は、前年同期比11％増の112億ユーロ（１兆8368億円）で、為替変動などを反映しないベースでは14％増と高い成長を維持した。
国・地域別の第３四半期の売上高は、第２四半期に続いて日本がもっとも伸び率が高く、前年同期比22.8％増の３億6000万ユーロ（約590億円）だった。アジア太平洋地域（日本を除く）は前期比1.0%増の15億8400万ユーロ（約2597億円）だった。フランスは前年同期比13.1％増となる３億6500万ユーロ（約598億円）、欧州（フランスを除く）は同20.3％増となる５億8400万ユーロ（約957億円）、米国は同13.4％増となる６億6600万ユーロ（約1092億円）だった。
カテゴリー別では、引き続きレザーグッズが業績を牽引し、15億7300万ユーロ（約2579億円、前期比14.0％増）だった。プレタポルテ・アクセサリーは11億3400万ユーロ（約1859億円、同13.5％増）だった。
フランスのパリで「2024パリオリンピック」が開催された影響で、7月はパリの店舗への客足がわずかに鈍化したものの、前年同期から13.1％増と力強い成長を維持した。一方、アジア太平洋地域は前期比で1.0％増と成長が鈍化している。
*1ユーロ＝164円換算（10月24日時点）
