【静岡県中学総体サッカー準決勝】連覇を狙う静岡学園が2−0で常葉大橘を破り決勝へ
静岡県中学総体サッカーの部は7月28日、遠州灘海浜公園で準決勝を行い、静岡学園が2−0で常葉大橘を振り切り決勝進出。東海大会の出場権を得た。浜松開誠館との決勝は29日午前10時から藤枝総合運動公園サッカー場で行われる。
石﨑が先制、杉ノ原が追加点
静岡学園が前後半に1点ずつ奪い、危なげなく東海切符を手にした。連覇を狙うテクニシャン集団は序盤からボールを支配し、常葉大橘の守備ブロックを巧みにこじ開けた。
先制点は前半ロスタイムのショートカウンターから。ボランチ杉ノ原芽生(いぶき)のパスに反応したMF石﨑鉄将(てっしょう)が最終ラインの背後に飛び出し、落ち着いてゴール右隅に流し込んだ。
「ボールを奪った時、杉ノ原と目が合った。いいボールが来たので自分は流し込むだけだった」。静学に憧れて富山県から入学した10番はお膳立てしてくれたチームメートに感謝した。
追加点が生まれたのは後半12分。先制点をアシストした杉ノ原がエリア内でDF3人を個人技でかわし、豪快に右足でたたき込んだ。
奈良県出身の杉ノ原は「エリア内に入ったら自分で行こうと決めていた。うまくかわせて良かった」と胸を張った。
岡島監督は「新チーム発足当初は難しかったが、ようやく戦えるようになってきた。まだまだだが、確実に成長はしている」と目を細め、「彼らに1試合でも多く経験させてあげたい」と29日の決勝や、全国切符を懸けた東海大会をにらんだ。