謎のインフルエンサー集団「Z李」の正体はトクリュウか? メンバー5人が住居侵入で逮捕される
Xで90万人以上のフォロワーを持ち、著名人や裏社会の内情などを暴露するアウトロー系のインフルエンサー「Z李(ジェット・リー)」のメンバーが、トラブルになった男性の自宅に侵入した疑いで逮捕さられた。
【写真】沈没事故から2年5カ月で逮捕…「知床遊覧船」桂田精一社長の“厚顔”生活ぶりと地元の声
13日、警視庁暴力団対策課(暴対)に逮捕されたのは会社役員の田記正規(43)、職業不詳の沢口孝侑(38)、K-1出場歴のある総合格闘家、宿輪幸治(33)ら3容疑者を含む男5人。
5人は2022年11月2日、東京・江戸川区の男性宅マンションに侵入。小学校4年生の娘しかいない部屋に勝手に上がり込み、1時間以上居座り、室内を動画撮影してXに投稿した。男性が昨年12月、被害を届け出ていた。
Z李は田記容疑者と沢口容疑者がリーダー格で「新宿租界」というグループのメンバーが共同で運営。トラブルのきっかけは、22年7月に新宿租界のロゴが入った仲間のバイクが盗まれたこと。これに激怒したメンバーが窃盗犯の身柄に300万円の懸賞金、確保につながる情報提供に100万円をかけて独自に捜査を開始した。
「メンバーは『捕まえたら引くレベルのことしてやるよ』と投稿し、フォロワーから寄せられた情報を元に男性の住居を特定し、『お前んちわかったから今から行くから』と宣言して男性宅に押しかけた。『家に上がったぞ』『まだ帰ってこないのか』とライブ配信をしていたところ、娘が泣き出してしまい、配信を見ていた視聴者が110番通報した。警視庁は5人が『トクリュウ』と呼ばれる匿名・流動型犯罪グループの可能性があるとみている。暴対が動いたのも、そういった事情から。男性に被害届を出させ、捜査の入り口にして闇バイトなど、組織犯罪の摘発につなげるつもりです」(捜査関係者)
リーダーの田記容疑者は一体、何者なのか。
「元々は横浜のスカウトマンで、新宿・歌舞伎町を舞台にした漫画『新宿スワン』の滝マサキのモデルといわれています。総合博打サロン『新宿租界』を開設し、オンラインで公営ギャンブルの予想を行い、グッズや食品の製造・販売も手がけている。新宿で保護猫カフェを運営したり、20年から東京都庁下や代々木公園で路上生活者向けの炊き出しを続け、レシピ本を発売。著書も複数ある。その一方で以前から反社組織とのつながりが噂され、半グレや芸能人情報など、週刊誌のネタ元にもなっていた」(捜査事情通)
謎のインフルエンサー集団摘発で、トクリュウの実態は明らかになるのか。