『びっくりドンキー』の月見フェアにて、意外なところに落とし穴が
秋を感じるにはもう少し時間がかかりそうな気候が続くが、世の中はそうも言っていられない。暦にのっとりさまざまな秋商戦が繰り広げられており、特に月見関連商品の発売が目まぐるしい。
定番のバーガー系に、牛丼チェーン店など、いずれも趣向を凝らした月見を押し出してきている。そうした中にあり、やや異彩を放つのが『びっくりドンキー』だ。
「月見てりたまマヨバーグディッシュ(1370円~)」や「ベーコンエッグベネバーグディッシュ(同)」はまだいいとして、「月見てりたまマヨポテト(790円)」はどうした?
何故、ポテトに卵黄と玉子サラダを乗せてみた?? ……と思いきや、問題はそこではなかった件について語らせてくれ。
・ポテトよりも
基本的に、月見商品は “卵が乗っていればいいでしょ” という雰囲気があることは否めない。中には「それ、いつもの商品に生卵乗せただけやん」というものもある。
びっくりドンキーも若干その部類ではあると思うが、間に玉子サラダを挟んでいる分、ただ卵を乗せるよりも手間がかかっていると言えるだろう。
ただしハンバーグまでで止めておけばいいものを、ポテトにまで乗せてみた「月見てりたまマヨポテト」が気になる。やっつけ感が否めない。
……などと当初は思っていたのだが、実際に食べてみたところ、そこじゃなかった。伏兵は「ベーコンエッグベネバーグディッシュ」だったのだ。
・ちょっと待った
「月見てりたまマヨポテト」はフライドポテトに甘辛いオリジナルてりやきソース、マヨネーズ、たまごサラダ、卵黄を乗せたもの。
太めのほくほくとしたポテトだけでもボリュームがあるのに、ソースにマヨに卵まで乗ったとあらば、お腹いっぱい待ったなしである。
この日はランチにと「ベーコンエッグベネバーグディッシュ」と「月見てりたまマヨポテト」と注文したのだが、事実、先にやって来たポテトをつまんでいたら随分とお腹がパンパンになってしまった。
しかし、濃い目の甘辛ソースとマヨと卵、そして揚げたてのポテトの相性が悪いはずはない。思わず昼からビールを飲みたくなる味付けで満足度は高く、バクバクと食べてしまう。
そうしているうちに「ベーコンエッグベネバーグディッシュ」がやって来た。ハンバーグに、チーズとベーコンと卵が乗ったような見た目。
食べてみるとチーズに見えたソレは、なにやら違うものであるようだ。その上、パッと見では姿が見えなかったが、間にマッシュポテトまで入っているではないか。
調べてみるとソースはオランデーズソースという、レモン汁にバターと卵黄などで作られたものであるよう。いや、ちょっと待った……。
この(勝手に)ランチセット、卵と芋が被り過ぎじゃない?? あっちを向けば卵、こっちを向けば芋である。どうりで食べるに従い、すべての味が交わり合って統一されるような感覚になるはずだ。
「ベーコンエッグベネバーグディッシュ」単体であれば何の問題もない。ソースの効果かほんの少し酸味もあって、食べ応えもあるのでひと皿で大満足。
ただし、「月見てりたまマヨポテト」と合わせるのはちょっと考えた方がいいというのが実食した記者の感想だ。複数人でシェアするというのであれば別だけど。
……と、なんやかんやと言いながら、トータル的に見れば世の中の月見祭の雰囲気を味わえる上に、お腹も一杯になるので文句なし。きょうは卵と芋で腹いっぱいになりたいんだー! という人は、今すぐ『びっくりドンキー』に駆け込もう。
参考リンク:びっくりドンキー
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.