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【高知グルメPro】高知旅行の最後の食事が堪能できる地元食材豊富な空港レストラン「うちんくの食卓」フードジャーナリスト・マッキー牧元の高知満腹日記

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【高知グルメPro】高知旅行の最後の食事が堪能できる地元食材豊富な空港レストラン「うちんくの食卓」フードジャーナリスト・マッキー牧元の高知満腹日記

「私の家の食卓」という、高知県南国市の高知龍馬空港の2階にあるレストランである。

私は、高知からの帰りに寄ることが多い。

ここで頼むのは、「ナポリタン」、「だし巻き玉子」、そしてその時々の季節のメニューで、この日は「すき焼き」である。

何?  そんな料理、どこでも頼めるだろうって?

確かにそうである。

だがここは高知、実はすべて、ここにしかないナポリタンであり、すき焼きであり、だし巻き玉子に出会えるのであった。

まず「ナポリタン」からいってみよう。

高知の海や美しい河川をイメージする藍色の皿に乗ってナポリタンは、一見どこにでもあるそれと、変わりばえがない。

奥には、ミニサラダにタバスコ、粉チーズが添えられていて、喫茶店で食べるそれと、どこが違うのという感じである

だがこのトマとソースには、高知の特産品であるフルーツトマトを使っているという。

言われてみれば、ケチャップの濃い紅ではなく、自然な赤色である。

食べれば、ケチャップではなく、高濃度のフルーツトマトを使っているだけに、トマト自体の甘みと酸味が生きている。

普通のナポリタンは、粉チーズとタバスコをガンガンかけて食べてしまうが、このナポリタンはそうしてしまうと、トマトの自然な味わいが隠れてしまうので勿体無い。

そのままで食べるのがおすすめである。

食後も気分は穏やかで、充足感に満たされる。

そんなナポリタンなのであった。

次に「だし巻き玉子」を食べてみよう。

「だし巻き玉子」、フルフルと震えながら運ばれる。

その揺れを見て嬉しくなる。

つまり出来たてであり、だしをたっぷり入れて作っている、証拠なのであった。

しかも卵は、黄身の味が濃いことで知られる土佐ジローの卵である。

卵の香りと黄身の甘みがたっぷり詰まっただし巻き卵に、思わず「うまいっ!」と、叫ぶ。

合わせるのは、ぶしゅかんサワーか。

次に「すき焼き」といってみよう。

これもまた普通のすき焼きではない(そういうと、高知の人たちは驚くが)。

高知特有の、にんにく葉のすき焼きであった。

脂の刺しがくどくない土佐の和牛と、ニンニクの香り漂うニンニク葉が、手を結ぶ。

ニンニク葉は日本中にあるが、常食されるのは高知だけであろう。

牛肉でニンニク葉を巻いて、生卵につけて食べるのもいい。

食べるに従って、ニンニクのクセと牛肉の滋味が合わさって、コーフンしてくる。

こいつを燗酒で迎え撃つ。

もちろん酒は、美丈夫や土佐鶴、司牡丹といった高知の酒である。

ナポリタン、だし巻き玉子、すき焼き。

高知の色を強く出したこれらの料理に、すっかり気を良くした私は、

これらに気を良くした僕は 洲崎のねいり(カンパチ)のかま塩焼きも頼んだ。

たのや銀蔵の塩で焼いたのだという。

ああ、素晴らしい。

脂がグッと乗っていて、身の張りがある。

こいつを口いっぱいに頬張って、酒を飲む。

幸せだなあ。

「うちんくの食卓」恐るべし。

全国の空港レストランでさまさまな郷土料理を食べてきたが、一般的なメニューも郷土色が現れて、しかも丁寧に作られている店はなかなかない。

よし今度は最終便をとって、その2時間半前に空港に着き、いろいろ頼み、飲みに飲んで、ベロベロで飛行機に乗ってやる。

それこそ飲兵衛王国、高知らしい過ごし方ではないか。

店舗情報

住所:高知県南国市久枝乙58番地

TEL:088-863-2907 ※高知空港ビル営業部

営業時間:6時20分~19時40分(オーダーストップ 18時50分)

定休日:なし

※ターミナルビル開館・閉館時間により変動することがあります

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