新NISAつみたて投資枠とiDeCoの引き出しタイミングの違いとは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話】
売るタイミングは人それぞれで問題ない
新NISAには年齢や引き出し時期に制限はない
新NISAは資産形成のための長期投資を前提に制度設計されています。したがって売却のタイミングとしては、老後資金が必要になった時点というのが正解です。60歳でリタイアしたときから年金受給開始までの期間65歳で定年を迎えたあとなど。リタイア時期や年金受給額などを考え合わせて、売却のタイミングを見はからいましょう。
とはいえ、老後まで口座に手をつけてはいけないというわけではありません。費用、子どもの教育費、不動産や車の購入費など、人生ではまとまった出費が生じるものです。そのときに必要なだけ手持ちの商品を売却し、利益を費用に回すこともできます。この点が、iDeCo(個人型確定拠出年金)など、ほかの資産形成制度よりも優れた部分です。
iDeCoですが、新規加入は65歳未満、原則60歳まで引き出し不可という年齢のハードルがあります。その点、年齢制限がなく投資が可能で、出金(引き出し)の制限もない新NISAは使いやすい制度といえるでしょう。
現在の社会情勢や、制度のあり方からかんがみて老後資金にするのが現実的ではありますが、そのときどきの状況に応じた選択ができるのが新NISAの強みなのです。
つみたて投資枠の売却タイミング
つみたて投資枠の引き出しタイミング
運用時や受取時に各種控除があるなどiDeCoは税制上の優遇が大きいが、年齢や期間など制約が少ない新NISAのほうが運用や使い方の柔軟性に優れている。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』著:伊藤亮太