畜産共進会 牛・鶏卵の入賞者決まる 9農家が品質競う
藤沢市畜産会は先月13日と18日、73回目となる「畜産共進会」を開催し、同会所属の畜産農家9農家が参加した。共進会は乳用牛や肉用牛、鶏卵などの品質を競い合う品評会となる。
入賞は7農家。肉用牛の部は2農家出品し、(株)湘南ファームがグランドチャンピオン(GC)、(有)湘北商事が優等賞となった。鶏卵の部は2農家出品のうち、(有)金子養鶏場が優等賞に輝いた。
乳用牛は「経産の部」と「未経産の部」に分けて審査され、「経産の部」は長谷川勇輔さんがGCと乳房賞、須田裕さんが優等賞を受賞。「未経産の部」は和田悟さんがGC、伊澤英雄さんが優等賞となった。
乳用牛の部のGCは、10月27日(日)に開催される県大会に出場する。今回受賞した長谷川さんは過去2回連続で県優勝(農林水産大臣賞)を果たしており、今年は3連覇がかかっている。
審査では、前後の乳房の付き方と体格が評価基準となり、前乳房は腹部との角度の大きさを計られ、より腹部に付着している乳房は耐久性に優れているという。後乳房は付け根が上部にあり、垂れた形などを問われる。腰部の骨格はより広ければ安産型として評価の対象となる。
優勝した乳牛は「ロングバレーブレイクオブエリザベス」(愛称・ブレ)、6歳。扇風機や断熱材などで暑さ対策をし、病気やケガを防ぐことで「長命連産」な牛を育てることができたという。「この地区はレベルが高く、1番になれてとても嬉しい」と話した。
現在、牛乳は県内各地の学校給食などに採用されている。10月6日(日)に宮原で開催される「ふじさわ畜産ふれあいまつり」では、長谷川さんの育てた牛を見ることができる。