アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』3rd season 声優インタビュー連載第8回:カペラ役 悠木 碧さん|これからも非道の限りを尽くしていくので、アタクシだけを愛してくださいね♡
TOKYO MX、AT-Xほかにて好評放送中のTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』3rd season。
先日放送された14話(通算66話)は、ヴィルヘルムが死んだ妻・テレシアの屍兵と交戦中にやってきた息子のハインケルに一瞬気を取られた隙にダメージを受けてしまう場面から開幕。踵を返してハインケルに目標を変えるテレシア。絶体絶命の時、ラインハルトが駆けつけてテレシアと対峙。龍剣レイドによる一閃が迫る中、テレシアの目にわずかな光が戻り、彼女の過去が語られ始めた。
『剣聖』になったテレシアの初陣で彼女をかばって死んだ兄のテムズ、ヴィルヘルムとの出会い、結ばれて幸福な時が続くも、数十年後にヴィルヘルムの反対を押し切って白鯨討伐線に参加。その戦いの最中でパンドラと遭遇し――。幸と不幸が様々に訪れた過去が明かされ、話が現在に戻ると、ヴィルヘルムはテレシアが生きている時に告げられなかった「愛してる」の言葉をやっと伝える。そしてテレシアの屍は目を閉じ、灰となった。
母のテレシアにトドメを刺したラインハルトを糾弾するハインケル。ヴィルヘルムにテレシアを斬ったことを後悔しているか尋ねられ、一瞬黙するも表情を変えず、ラインハルトは後悔していないと告げる。次の戦いに向かうラインハルト、テレシアの遺灰を手に去るヴィルヘルム、ハインケルの絶叫だけが響き渡った。
最後に場面が変わり、広場で交戦中のオットーたちとライ。戦況はいかに? という14話でした。
アニメイトタイムズでは、キャスト陣にメールインタビューを行っています。第8回に登場していただくのは、カペラ役を演じる悠木 碧さんです。『リゼロ』の印象やカペラを演じる時に意識している点、[襲撃編]を振り返った感想と今後の見どころなどを語っていただきました。
前回はこちら
カペラを演じる時は「不条理さと不自然さと2mmの可愛さ」を意識
──『リゼロ』の原作やアニメなどをご覧になった感想と魅力を感じた点をお聞かせください。
カペラ役 悠木 碧さん(以下、悠木):どうしようもない逆境からの、それを乗り越える逆転劇。やはり胸が熱くなりますよね。アニメもとても丁寧に作られていて、カペラが再生していくシーンなどは、変態的なまでのこだわりを感じました。作品自体が視聴者にも作り手にも長く愛されているのだなぁと。
──カペラ役で出演が決まった時の感想とカペラの印象をお聞かせください。
悠木:何を求めていただいているのかとてもわかりやすいキャラクターで、「これは期待はずれと言わないように頑張らないとだぞ」とドキドキしていました。印象的な言い回しが多い子なので、観ている皆さんが、「原作で読んだ時もこんなだった!」と思ってくれるように、さらに、原作よりも迫力をもって腹立たしいキャラクターになったらいいなと思って挑みました。
──カペラを演じる際に意識した点と難しかった点、また収録前や収録中に受けたディレクションで印象的だったことを教えてください。
悠木:「不条理さと不自然さと2mmの可愛さがあったらいいな」と思って演じています。正常な人がしていること、例えば規則的な呼吸や、理由と助走のある感情の変化、そういったもののバランスを派手に壊すことを意識しました。
キャラデザはめちゃくちゃかわいいので、「それを持ってしても気持ち悪いなと思ってもらえる仕掛けがあるといいなぁ」と。 結構思いきった球を投げたつもりでも、「もっとやっていいよ」とディレクションをいただくこともあり、カペラというキャラの異質さをアフレコでもひしひしと感じていました。
[襲撃編]ではカペラがスバルに龍の血をかけたシーンにゾクゾク!? スバル役の小林裕介さんの演技は加虐欲をかき立てられた
──[襲撃編]を演じた感想と印象的だったシーンを教えてください。
悠木:スバルに龍の血をかける所でしょうか。どちらかというと自分はMだと思っているのですが、カペラにそそられてどうにもゾクゾクしましたね…。やること一つ一つが不愉快極まりないはずなのに、演じていると、自分では絶対にしないし、出来ないことをやれるので、スカッとしました。
──スバルの印象と小林さんのお芝居についての感想をお聞かせください。
悠木:スバル君、可哀想でかわいかったです! カペラは絶対話してわかる相手じゃないのに、一生懸命言葉で否定してくれて「良い奴だなぁ」と。小林さんのお芝居だと、足に龍の血をかけられて痛がるところが最高でした〜! めちゃくちゃ加虐欲をかき立てられました! カペラもさぞご満悦だったでしょう…。
ダントツに気持ち悪いキャラはレグルス。でも好き!?
──ご自身が演じるキャラ以外のお気に入りや、せっかくですので悪役にちなんで、一番気持ち悪いと感じるキャラを教えてください。
悠木:レグルスはダントツで気持ち悪いですね〜! 御託が長い処女厨…。でも好きですね〜!
──収録での印象的なエピソードや裏話をお聞かせください。
悠木:『リゼロ』のアフレコ現場にはわんちゃんがいて、いつも心がほっこりキュンキュンするんですが、収録が始まるとみんなをクズ肉に変えなきゃいけなかったので、心の交互浴がハードでした(笑)。
──カペラは自由に姿を変える能力がありますが、もしこの能力を持っていたらどんなことに使いますか? また自分以外になりたい人や動物などあれば教えてください。。
悠木:うっへっへっへ…推しに変身してですね…いや、レグルスより私のほうが全然キモいな、これ。
引き続き、クソツヨカペラちゃんに蹂躙されていただければ
──[反撃編]及び3rd seasonも残り2話となりました。全体的な見どころとカペラ的な見どころのご紹介をお願いします。
悠木:カペラはもうちょっと出番があります! 2024年の「わからせたいキャラ部門」ナンバーワン狙えるんじゃないかと思って取り組んだんですが、こ、こいつ強すぎてわからせられねぇ…! 引き続き、クソツヨカペラちゃんに蹂躙されていただければと思います♡
──『リゼロ』をここまでご覧になってくださっている皆さんにメッセージをお願いします。
悠木:皆さんの大切な作品に、こうして携わらせていただけて光栄です。カペラを好きな人でも嫌いになるくらいムカつくキャラにしようと思って挑んだんですが、やはりクズ肉たちの歪んだ性癖はどーしよもねーですね…ちゃんとアニメのカペラも愛していただけているようで、悔しいけど嬉しいです(笑)。これからも思い切り! 派手に! 大胆に! 非道の限りを尽くしていくので、アタクシだけを愛してくださいね♡
[構成・永井和幸]