シメはパスタで決まり!旬食材で日々メニューが変わる和洋居酒屋【福岡市・高砂】
「仕事終わりに近くで働くビジネスマンがふらりと立ち寄って、ゆっくり楽しめるお店にしたいんです」。そう話すのは居酒屋「ごらく」の山内純一さんです。イタリア料理店やスペイン料理店で計10年以上の経験があるという山内さん。独立を決めてからは、春吉にある「お料理 山乃口」で飲食店経営について学びつつ、仕入れの勉強になればと鮮魚店でも働き、満を持して今年の5月に店を開きました。
「地元に根付いたお店になれば」との思いから、選んだのは日赤通りから入った細い路地裏にある小バコ。店内はカウンター席がメインですが、奥に1つだけテーブル席もあります。
「食材ありきで、毎日変わる」というメニュー表には「アコウ炙り刺し」(1400円)、「鴨ロースと焼きネギ(1000円)」など和食と、山内さんが得意とする洋食が混在。ドリンクも料理に合わせやすいワインにこだわり、グラス600円から、ボトル4500円から用意されています。日によって変わる旬食材の料理も気になるものの、初回とあって今回は定番をオーダーすることに決めました。
1品目に選んだのは「茄子の冷製アラビアータ」(900円)。フォカッチャの上にアラビアータソースがたっぷり乗った一皿で、野菜メインとはいえボリュームがあるのがうれしいです。一口大にカットされたフォカッチャに、ソースをたっぷり乗せて思い切り頬張ります。1度揚げた茄子で作ったアラビアータソースはトロトロの口溶け、ピリリッと刺激的でワインとの相性は抜群。フォカッチャは毎日一度だけ焼くとのことで、タイミングが合えば焼きたてのをいただくことができます。
次は、オリーブオイル、塩、松の実のシンプルなソースとチーズでいただく「和牛ホホ肉のタタキ」(1600円)。たっぷりのルッコラと一緒に盛り付けられているので、サラダ風に食べられるのが個人的にポイント高めです。頬肉は脂が少なく、しっかりとした弾力があるので、噛むほどに旨味がじわじわっと広がり、こちらもお酒がすすみます。
最後は、山内さんのおすすめというパスタから選ぶことに。パスタも旬の食材を使ったものが数種あり、この日は「雲丹の冷製パスタ」(1400円)や「イワシのプッタネスカ」(1700円)など4種が用意されていました。迷った末に選んだのは「生シラスと青唐辛子のパスタ」(1700円)です。色とりどりのトマトにアサリを使った白ワインベースのパスタの上には、ど〜んと生シラスが鎮座! なんとも贅沢なビジュアルに心が躍ります。青唐辛子の辛味とガーリックの香りがしっかりとあり、見た目以上にパンチが効いた一皿。生シラスが禁猟期間となる1〜3月を除いて提供されているとのことなので、シメの一皿におすすめです。
「シメにはパスタをおすすめしているんですけど、なかなかたどり着く方がいなくて(笑)」と山内さん。確かに、旬の食材が並ぶメニュー表は見ているだけでワクワクして、頼み過ぎてしまう方の気持ちが分かります。とはいえ、この絶品パスタは食べなければ後悔する味。オーダーの際はお腹の具合と相談しながら、慎重にメニュー構成を考えなければいけません。一人客には、ハーフポーションで提供可能なメニューも多くあるのもうれしいですね。オフィス街に近い「ごらく」。知る人ぞ知る店として、早くも週末は満席という日も多いそう。ぜひ、行きつけの一軒に加えてみませんか。
ごらく
福岡市中央区高砂1-5-6ニュー高砂1F
092-406-7061