【神戸レトロ・モダン建築探訪】月に一度一般公開を実施。海を臨む塩屋の「旧グッゲンハイム邸」 神戸市
どことなく懐かしくて、今の建物にはない美しさを感じさせる「レトロ建築」。神戸にはそんな時代を感じられる、雰囲気たっぷりの建築物がたくさんあるのをご存知ですか?筆者が今回足を運んだのは、垂水区塩屋にある『旧グッゲンハイム邸』。一般公開が行われる日程やその見どころ、魅力について、写真たっぷりにお届けします!
普段はイベントやコンサート、ワークショップなどに利用される旧グッゲンハイム邸。文化財建築としての館内の見学も行われており、実は一般開放日として月に1回、第3木曜日に無料見学会が行われているんです!
無料見学会は申込み等は不要で、当日直接参加OKと、とっても気軽。この日はお天気もよく、お散歩気分で足を運んできました♪
神戸市の西に位置する塩屋の町は、海と山に密に接する美しい景観の閑静な住宅街として知られています。その一角に立つ「旧グッゲンハイム邸」は駅から歩いておよそ5分の場所にあり、アクセスも抜群。
1908年頃にイギリス人建築家A.N. ハンセルの設計で建てられたと考えられている旧グッゲンハイム邸。築百年以上が経過し当時の面影が色濃く残された邸宅は、外観だけでも心惹かれる美しさ。
緑と白が印象的な外壁や屋根の形、窓のデザインも美しく、写真を撮影する人の姿も多く見られます。
建物の中に入ると、まず差し当たるのは玄関ホール。重厚な木製の手すりは円を多用したデザインがとってもかわいい!
1階の室内は高い天井がや水色の装飾が印象的です。
テーブルには旧グッゲンハイム邸にまつわる本など様々な資料並んでおり、室内の雰囲気を感じながら同館について学べる空間になっています。
2階に上がると広々とした踊り場が登場、さらに先へ進むと洋室などを見学できるのですが、なんといっても注目なのはこのベランダの心地の良い空間。
窓の外を眺めると海と線路を見ることができ、度々駆け抜ける電車を眺めながら時間を忘れてうっとり。
広々とした洋室の中を「ここが寝室かな?」と当時の暮らしぶりを想像しながら巡るとよりわくわくする時間に。
様々な細かい装飾を見るのも楽しいひととき。筆者のお気に入りポイントはこちらの1階食堂にある“欄間”のような美しい細工のカーテンボックスです。
美しい景色とおいしい空気のなか、「旧グッゲンハイム邸」のすてきな空間を満喫した筆者。自然をたっぷりと感じるレトロ建築ならではの心安らぐ時間を過ごせました。
見学のあとはご近所を散策するものおすすめ。ほっと落ち着く『塩屋商店街』や古民家を改装した複合施設『海角』など、塩屋ならではの心がほどけるような気持ちのよい時間が体験できますよ。
海と山を密接に感じられる旧グッゲンハイム邸で、時代を超えて塩屋の素晴らしさを感じらる、貴重なひとときを楽しめました。
場所
旧グッゲンハイム邸
(神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17)
無料見学会
毎月第3木曜日