福井県のオススメ渓流河川:九頭竜川・上流部 釣り人少なく穴場的フィールド
奥越漁協の管轄は、福井県大野市を流れる九頭竜川本流の上流部。九頭竜川本流の大野市和泉村下山辺りから大野市東市布辺りと、支流石徹白川の岐阜県との県境までが管轄だ。
奥越漁協管内の九頭竜川本流上流部
川の途中に九頭竜ダム、鷲ダムがありダムの上流と下流に釣り場が分かれる。ひと山越えれば岐阜県郡上市だが、岐阜ほど釣り人は多くなく平日に釣り人に会うことはめったにない。
九頭竜川はアユやサクラマスで有名だが、渓流釣りは穴場的な印象だ。今回紹介するのは鷲ダム下流の九頭竜川本流になる。
鷲ダム〜下山地区平成の湯
鷲ダムから道の駅九頭竜までは河原が広く、川幅が狭い。河原に草が生い茂り、渓流釣りには不向き。主な釣り場は道の駅から下流だ。県道158号線沿いに川が流れ各所に漁協が設置した看板があり、駐車スペースや入川口が分かりやすい。
支流大納川はイワナの宝庫。大納川の合流点から下流がお勧めだ。駐車スペースがあり、入川も容易。また放流の看板もあるので目安になる。谷戸橋から下流は小淵と瀬が続く。九頭竜川本流上流部の渓相は基本的に淵と、なだらかな瀬が続き比較的釣りやすい。
釣れる魚はヤマメメインでアマゴ、イワナが交じる。まれに野生化したニジマスも。越前下山駅辺りも釣りやすい渓相。瀬から探り、淵の流れ込みの順に探る。反応がなければ、すぐに次のポイントへ行くラン&ガンスタイルで探っていく方が良い。
平成の湯辺りも釣りやすい瀬が続く。この辺りも瀬から探り、最後に淵の流れ込みを探ると面白い。この辺りは良型のヤマメが期待できる。鷲ダムすぐ下流は禁漁区。
九頭竜川本流上流部のタックル
サオは7mが扱いやすい。ブッシュが少なく、仕掛けが木に引っ掛かる心配は少ないので、本流ザオを思いっきり振り込める。立ち込みができる場所が意外に少なく、6mだと探り切れない。
風がなければ8mでも良い。水中イトは0.2号以上がメイン。ダム下流の魚は引きが強く、細イトでは取り込めない場面もある。ハリはカワムシなら忍ヤマメ。ミミズならきじ鉤を使う。メインはカワムシだが、5月以降はミミズで好反応のときもある。
中部縦貫自動車道の影響
建設中の中部縦貫自動車道は、福井市から大野市和泉村までつながっている。九頭竜川へアユ釣りに行く際は今回紹介したポイントを横目に車を走らせていたが、近ごろはこの辺りを走ることもなくなった。その分交通量は減り、静かに釣りが楽しめるようになったかも。高速がつながればアクセスが良くなるので、釣行回数が増えそうだ。
<週刊つりニュース中部版APC・松森渉/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年2月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。