「フィリップ・ンは兄貴的存在」大ヒット『トワウォ』製作陣による香港アクション『スタントマン 武替道』の魅力
『スタントマン 武替道』ついに公開!
数多の香港アクション映画でスタントを担当し、俳優として『ハード・ボイルド /新・男たちの挽歌』等で知られるトン・ワイが主演を務めた、アクション映画の制作に情熱を懸けるスタントマンたちの汗と涙の物語『スタントマン 武替道(ぶたいどう)』が、7月25日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。
ここ日本でも大ヒット&ロングラン公開中の『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』の製作プロデューサー&人気沸騰中のテレンス・ラウ、フィリップ・ンの出演でも話題の本作。ということで今回は、『トワウォ』で強烈キャラ王九(ウォンガウ)を怪演し人気が爆発したフィリップ・ンについて、新たに解禁された本作の新場面写真と共に改めて深堀りしてみよう。
香港NEXTレジェンド筆頭! フィリップ・ンの異色キャリア
幼少期から中国武術に熱中し、蔡李佛(さいりぶつ)拳を第5代目継承者である父から学び始めたフィリップ・ン。13歳の時に同級生との喧嘩で倒された経験から、武道への真剣な探求を決意し叔父から詠春拳も学んだという。そして16歳で詠春拳の師範・黄淳樑に弟子入りし、さらにテコンドー、柔術、エスクリマ(※フィリピン武術)など複数の武術を究めた、まさに<武>に生きる俳優である。
また武道だけでなく、大学ではグラフィックデザインを専攻し教師の経験もあるフィリップ。しかし、サモ・ハンやジャッキー・チェンのような映画俳優として活躍するという幼いころからの夢を諦めきれず、2001年に24歳で映画業界に挑戦。そして、チン・ガーロウ率いるスタントチームのメンバーとなった2003年には『ツインズ・エフェクト』のオーディションでヴァンパイア役を獲得し、憧れのジャッキー・チェンと共演。このオーディションには、後に長年の知己となるアクション監督の谷垣健治も立ち会っていたという。 その後も着々とキャリアを積み上げ、『バース・オブ・ザ・ドラゴン』(2016年)では香港アクションの最強レジェンド、ブルース・リーを演じた。
「フィリップは撮影現場の兄貴的存在でした」
そんなフィリップは7月25日公開の『スタントマン 武替道』で、人気アクション俳優のワイ(威)を演じている。アルバート・レオン監督とハーバート・レオン監督は、フィリップとの撮影について「撮影現場の兄貴的存在でした。撮影中も撮影が終わった後も、様々なアドバイスを共有してくれました。彼のサポートは映画制作中の私たちに大きな自信を与えてくれました」と、その存在の大きさを語っている。
現在では自身の映画制作スタジオを設立し、プロデューサーとして香港映画の発展に尽力する面も持つフィリップ・ン。これまでの経験をテレンス・ラウら若手俳優へと継承し、自身も次なるレジェンドへと邁進するフィリップから今後も目が離せない。
『スタントマン 武替道』は7月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開