J1残留崖っぷちのジュビロ 社長から異例の声明 ファン・サポーターから驚きや厳しい声
■J2降格圏の18位 残り6試合で残留まで勝ち点差6
J1残留に向けて厳しい戦いが続いているジュビロ磐田が10月6日、応援を求める異例の声明を発表した。ファンやサポーターからは驚きや激励、クラブへの厳しい声も上がっている。
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J2降格圏を抜け出せない。ジュビロは6日、ホームでサンフレッチェ広島と対戦。前半41分に先制を許したが、後半7分にDF松原后選手が同点ゴールを決める。しかし、後半33分に失点して1-2で敗れた。
ジュビロは勝ち点を増やせず、今シーズンの成績を8勝16敗8分けとした。20チーム中、自動降格圏内の18位。残り6試合で、17位の京都サンガF.Cとの勝ち点差は6と崖っぷちに追い込まれている。
しかも、残り試合の対戦相手は優勝争いをしているヴィッセル神戸をはじめ、ガンバ大阪やFC東京など上位陣が多い。残留を争うチームとの直接対決もないため、勝ち点6差は数字で見る以上に厳しい。
■「応援してくださる皆様へ」 社長が異例のメッセージ
この状況を受け、ジュビロは浜浦幸光社長からのメッセージをホームページや公式Xで発表した。「ジュビロ磐田を応援してくださる皆様へ」と題し、次のように記されている。
「日頃より、ジュビロ磐田への温かいご支援とご声援を賜り、心より感謝申し上げます。現在、降格圏内から抜け出せていない厳しい状況にあります。本日の試合結果(6日の広島戦)を含め、皆様のご期待に応えることができず、多大なるご心配をおかけしていることを、クラブを代表して深くお詫び申し上げます」
「残り6試合、1試合も落とせない状況ですが、横内昭展監督の指揮のもと、クラブの誇りを胸に、クラブ一丸となって、最後の1秒まで戦い抜き、必ずJ1残留を掴み取ります。皆様の応援こそが、選手たちに立ち向かう力を与え、苦しい局面でも勇気をもたらしてくれます。どうか共に戦い、選手たちに力を与えてください。ジュビロ磐田は、最後まで諦めず、皆様と共に歩み続けます」
クラブトップによる応援要請のメッセージは異例で、ファンやサポーターからは驚きや激励の声が上がっている。Xなどでは「サポーターは、いつまでも信じています。まだチャンスはあるので、最後まで残留を目指して頑張りましょう」、「一番苦しいのは選手と監督。1つでも多く勝利できるように彼らを支える応援がしたい」といったコメントが投稿されている。
一方、ジュビロへの期待が大きいだけに、「いつまで我慢すれば良いのか。J1の上位を目指す姿勢がフロントからも選手からも伝わってこない」、「もう今シーズンはあきらめている。J1に昇格してもすぐに降格するエレベーターが続いているので、中・長期的な視点で抜本的な改革に取り組んでほしい」、「サポーターが求めているのは社長からのメッセージではなく結果」などの意見もある。
ジュビロの残り試合は6。次節は19日にアウェーでセレッソ大阪と対戦する。
(SHIZUOKA Life編集部)