【話題】ロードサイドに急増しているコンテナホテル「HOTEL R9 THE YARD」に泊まってみた
以前から気になっていたコンテナホテル「HOTEL R9 THE YARD(ホテル アールナイン ザ ヤード)」をついに予約した。R9の多くは一般的なビジネスホテルとは違い、国道や幹線道路沿いに立地している。車利用を前提とした設計が特徴だそうだ。
公式サイトによると、2025年1月時点で全国に101施設を展開中。1号店のオープンが2018年12月なので、驚くべきスピードで勢力を拡大していることが分かる。果たしてコンテナホテルは快適なのか、便利なのか、以下で詳しくレポートしたい。
・新型コンテナホテル
今回泊まったのは、群馬県富岡市の「HOTEL R9 THE YARD 富岡」。富岡市といえば、世界文化遺産「富岡製糸場」が有名。ちなみに富岡製糸場の大きな特徴は、150年以上前に造られた建造物群がほぼ当時のまま現代に引き継がれていること。
そんな富岡製糸場から車で10分ほどの場所にR9がある。ズラリと並ぶコンテナルームと赤い看板が目印。なかなか異様な光景ではないだろうか。この中の1つが客室となる。そういえば、一昔前の田舎のカラオケボックスもこんな感じだったような。
また東京オリンピック開催時にも、宿泊施設不足を解消すべく移動式のコンテナホテルが注目を集めた。たしかにイベント等との相性は良い。全国各地を転々とするサーカス団員もコンテナ暮らしをしている。
・R9を選んだ理由
それはさておき、今回予約をしたのは翌日のゴルフに備えて。R9を選んだ理由は「以前から気になっていたから」だけではなく……
国道から1本入った場所に施設がありゴルフ場へのアクセスが良いこと。駐車場の目の前に宿泊コンテナがあって荷物の出し入れが楽なこと。シンプルな設計だからこそのリーズナブルな価格設定も大きな魅力だ。
・1泊5000円台
今回は楽天トラベルのスタンダードプランで1泊5800円。軽食 & ホットドリンク付きでタオルやガウン、歯ブラシなどのアメニティ類も付いている。無料Wi-Fiも使用可能。チェックインは15時から可能でチェックアウトは10時だ。
コンテナは客室以外に「フロントデスク」「ランドリー」「自販機」のコンテナがそれぞれある。用事がある度にいったん外に出るのが面倒といえば面倒(雨だとキツイかも)だが、実際に利用してみて気になったのはそのくらい。
・設備は豪華
コンテナ内はシンプルながら多くの高級ホテルに採用されている「シモンズ製のベッド」をはじめ、大型テレビや電子レンジ、冷蔵庫も完備。パソコン作業ができる広めのデスクもあるしユニットバスもある。なんならコンテナから出ずに生活できるレベルだ。
1棟1客室だからプライベートは確保されている。客室内はとにかく静かで、コンパクトだから掃除も行き届いていて清潔感が高い。「ロードサイドのコンテナホテルに女性1人で利用するのはちょっと……」と不安を感じていた方も安心できるだろう。
むしろ駐車場の目の前が客室だからチェックイン後は誰にも会わなかったし、ビジホよりもプライベートな空間を満喫できた。もちろん駐車場は無料。駅近のビジネスホテルにはない強みだと言える。
・帰省時にも使える
先に述べたように、R9の多くが幹線道路沿いにあるため観光地やゴルフ場などにアクセスしやすい。また、帰省の際に利用するパターンも多いという。たしかに実家に家族全員が入りきらない場合などに便利だ。子供たちもテンションが上がるに違いない。
1人でくつろぐには十分。おかげでゴルフのスコアも……とはならなかったが、とにかく想像していたより快適だった。機会があれば皆さんも利用してみてほしい。コンテナ暮らしに憧れている方はぜひ。
参考リンク:HOTEL R9 THE YARD
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.