知っておきたい体毛のウソ・ホント!体毛はムダなもの?なぜ生えてくるのか?【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】
知っておきたい体毛のウソ・ホント
思春期に起こる体の変化のうち、見た目にわかりやすいもののひとつが「毛が生える」ことです。ホルモンの影響で男性は体毛が濃くなりやすく、顔や手足、わきの下、性器のまわり、胸・おなか・おしり・背中などいろいろな部分に毛が生えたり、毛が濃くなったりします。
「体の毛について話すのは恥ずかしい」「できるだけ隠したい」という声も聞かれます。思春期のことを英語で「ピューバティ(puberty)」といいますが、これは「毛が生えるころ」という意味。思春期に毛が目立つようになるのは、正常な発育なのです。
ただし、毛の太さや量は個人差があり、全身にしっかり生える人もいれば、ほとんど生えない人もいます。なぜ毛が生えるのかといえば、毛が人間にとって必要なものだから。それぞれの体毛には、それぞれの役割があります。
気になる体毛のQ&A
たとえばわきの下の毛は、皮膚を汗や摩擦から保護する役割が。性器やおしりのまわりの毛は、その周辺や粘膜を守る役割があります。ひげの役割についてはいくつか説がありますが、「外部からの衝撃やほこりなどから守るため」「温度調節をするため」といった説が有力です。
ちなみに、髪の毛だけが特に多いのは、「暑さ、寒さ、紫外線、衝撃などから頭を守るため」などと考えられています。
とはいえ、もし体毛が気になるようであれば、自分でケアすることもできます。ワックス、脱毛クリーム、レーザー脱毛など方法はいろいろありますが、自宅で行うには「カミソリ(剃る部分に合った肌専用のもの)」や「電気シェーバー」を使ったケアがおすすめです。
シェービングクリームやジェルで肌を保護したうえで、しっかり剃るには「カミソリ」、肌に優しくけがをしにくいことを優先するなら「電気シェーバー」と、それぞれ特徴があります、使うときは、カミソリの刃の部分を触ったり落としたりしないよう、注意してください。けがを防ぐためにも、最初は大人といっしょに使うとよいですね。
また、使った後は水洗いして自然乾燥させ、湿気の少ない場所で保管します。清潔な状態を保ったり肌を傷つけないためにも、刃は定期的に交換するようにしましょう。
ONE POINT
【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子