犬が壁をボーっと見つめているときの心理3つ 奇妙な行動に隠されている意外な理由とは
犬が壁をボーっと見つめているときの心理
愛犬が壁をボーっと見つめているとき、不思議に思い、飼い主も愛犬をボーっと見つめてしまうことがあるのではないでしょうか。
壁をボーっと見つめながら一点に集中していることもありますし、目だけを動かして何かを追っていることもあります。
ワクワクとした楽しそうな表情であることもあれば、警戒しているときの体勢であることもあります。
愛犬の様子は分かるものの、結局は何を見つめていたのか、飼い主には理解できないこともあるのではないでしょうか。
愛犬の不思議な、ちょっと奇妙な行動には、どのような気持ちが隠されているのか、一緒に探ってみましょう。
1.何者かの声や音を聞いている
犬が壁をボーっと見つめているとき、何者かの声や音を聞いていることがあります。
壁を見つめていることから、室内にいる何者かの声や音を聞いているのでは…と感じられるかもしれませんが、外から聞こえてくる声や音を聞いている可能性があります。
見つめている壁の方角から聞こえているのでしょう。近所をお散歩している仲良しな犬友達の足音かもしれません。苦手な犬がパンティングをしながら歩いている音かもしれません。
だんだんと近づいてくる見知らぬ人の足音、自宅によくやって来る宅配業業者のトラックのエンジン音かもしれません。
警戒する相手であるほど、ジッと身動きせず、壁をボーっと見つめています。すぐ近くにまで声や音がやって来たときは、唸ったり吠えたりすることもあるでしょう。
2.動くものを目で追っている
犬が壁をボーっと見つめているのは、動くものを目で追っているからです。
太陽の光が反射してキラキラと輝くハウスダストかもしれません。羽を広げて飛び回る小さな虫かもしれません。壁をつたって歩くアリかもしれません。
犬の視力は0.3ほどしかありませんが、優れた動体視力によって動くものをとらえることができます。
「あれは何だろうか…」「捕まえてやろうかな…」などと考えて目で追っているのではないでしょうか。
筆者の愛犬は、よく壁に止まっている虫をジッと見つめていることがあります。そして急にダダダッと走り出し、壁に激突してしまうのですが、これは虫を捕まえようとしていたのでしょう。
3.聴力の衰え
犬が壁をボーっと見つめているのは、聴力の衰えが原因であることがあります。
筆者の13歳の愛犬は、私が帰宅したときにリビングのドアではなく、壁の方を見つめながら立っていることがあります。
私が帰ってきたことが分かり、出迎えようとしてくれているのですが、どうやら壁の方から声や音が聞こえてきているように感じているようなのです。
聴力の衰えによって、声や音がする方、気配がする方を上手く感知することができなくなってきているのでしょう。
リビングのドアの前で待っていることがほとんどで、壁の方を見つめながら立っていることはまだ少ないので、調子の良い日と悪い日があるのかもしれません。
まとめ
犬が壁をボーっと見つめているときの心理を3つ解説しました。
✔何者かの声や音を聞いている
✔動くものを目で追っている
✔聴力の衰え
「霊が見えているのでは…」「亡くなった先住犬が見えているのでは…」と言ったりもするのですが、研究はされているものの、犬にそのような能力があるのかどうかは証明されていません。
おそらく、飼い主の目にも見えるもの、聞こえるものを、人間よりもはるかに優れた能力を持って感知しているのだと思います。
聴力の衰えが原因である場合もあります。愛犬に声をかけたり物音を立てたりし、しっかり聞き取ることができているのか、声や音の方角をしっかりとらえることができているのか、チェックしてみましょう。