町田市 シティプロモで最高評価 データ基に戦略的取組み
町田市はこのほど、街の魅力を発信し地域の活性化につなげる取り組み「シティプロモーション」を行う自治体を表彰する「シティプロモーションアワード2024」で、事実上の最高評価となる金賞・審査員特別賞を受けた。データに基づいた戦略的なプロモーション活動が高く評価された。
シティプロモーションは近年、街を持続的に発展させるために必要なものとして、各地の地方自治体において展開されている。そのなかで求められるのが、取り組みの論理的な説明。市民ら関わる人たちにより理解してもらうことで、周知が進むことなどが期待される。
シティプロモーションアワードはそのような背景のもと、2021年に設立された表彰制度で、優れた取り組みに金賞や奨励賞などが授与される。今回は17団体から応募があり、町田市は他の8団体と共に金賞を受賞。そのうえで事実上のグランプリとなる審査員特別賞を受けた。
数字で見える化
町田市は昨年、ロジカルにデータを収集・分析しながら、戦略的なプロモーションを進めてきた。地元の話題など、年間300を超えるプレスリリースを発信し、テレビや新聞といったマスメディアへ露出した際はその効果を広告換算額で数値化するなど、徹底して成果を可視化。その後のプロモーションに生かしてきた。
また、町田の魅力を発信する市のシティプロモーションサイトでも検索キーワードやユーザーの動きを詳細に調査し、効果的なサイトづくりにつなげた。
「市民のおかげ」
受賞の反響は大きく、他の自治体から具体的な手法についての問い合わせも寄せられているという。
市の政策経営部広報課長を務める越智崇全さんは「今回の受賞は行政だけで成し得たものではなく、市民の協力があってこそのもの。みなさんが日頃から町田の魅力や情報を周囲に伝えてくれたことの効果が非常に大きかった」と市民への感謝の思いを口にする。
そして今後も活動のなか開催したイベントの来場者などが町田に関する情報を周囲へと広めてくれるよう仕掛けづくりに力を入れていきたいと話す。「今回の受賞を地域の方々にも知っていただき、一緒に町田の魅力を広めていけたらと思う」