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辛味調味料「ぴりっ子」を残したい!牧区の有志が原料の栽培開始

上越妙高タウン情報

上越市牧区の特産品辛味調味料「ぴりっ子」。焼き鳥につけたり、 鍋料理に入れたりと使い方はさまざまですが、高齢化の影響で区内で原料のトウガラシ、通称「ボタゴショウ」を作る人が2人まで減り、このままでは販売を続けることが難しくなっています。この特産品を守ろうと、地元の有志たちが「ボタゴショウ」を栽培しようと立ちあがりました。

「ぴりっ子」はトウガラシ通称「ボタゴショウ」を原料に、米こうじや酒粕、ユズを合わせて塩漬けにし、3年以上熟成させた辛味調味料です。いまから40年から50年ほど前の昭和50年代、旧牧村の農協が地元で栽培されたトウガラシ、通称「ボタゴショウ」を使い、区内の工場で製造して販売をはじめました。生産者は10年ほど前は15人いましたが、高齢化の影響で年々減り、去年はわずか2人に。また区内の工場が閉鎖され、いまは製造を区内ではなく区外の加工場、正善寺工房に委託しています。

横尾訓男さん
「牧で生まれた『ぴりっ子』をなんとか残したい」 

こうしたなか、地元の特産品を守ろうと立ち上がったのが、地域を盛り上げようとイベントなどを企画している地元有志の団体「まきにぃる」です。

まずは原料の「ボタゴショウ」を栽培することになり、メンバーとJAの職員、合わせて6人が100平方メートルの畑にボタゴショウの苗100本を植えました。

メンバーは農業の経験はあるものの「ボタゴショウ」を育てたことがありません。この畑では去年までソバを育てていました。土が粘土質で通気性が悪く根腐れがしやすいため、 「ボタゴショウ」の栽培に適しているか手探りでのスタートです。

横尾訓男さん
「今年は試験的に。まずは1年やってみて、作り方などノウハウを蓄積できたら」

畑ではおよそ2週間ごとに肥料をあげ、水やりをするなどして管理していくということです。収穫は7月から10月にかけて予定されています。

「まきにぃる」では収穫した後、JAに出荷することにしています。また、今年は「まきにぃる」のほかにもう1人生産を始めたということで、生産者は4軒になりました。

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